とある令嬢は愛されたい【石上優】 (ページ11)

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お父様ページ11

貴方side

『それじゃあ優くんまた明日！』

石「おう、相澤さんもありがとうございました」

集「はい、また明日お迎えにあがります」

3人を送った後、自分の家へと帰る。

『はぁ…』

集「お疲れですか？ひっどい顔してますよ」

『だって今日はお父様がいるでしょう？極力会いたくないの…』

集「お嬢様と旦那様はことごとく思考が合いませんからね」

そんな会話をしている間に家に着いてしまう。

『集、やっぱり私今日は優くんの家に泊まります』

集「それこそ旦那様に怒られますよ。早く入らないと風邪をひいてしまいますよ」

『はぁ…』

父「随分と帰りが遅かったようだが」

『お父様。…お友達が雨で帰る手段がなかったから送ったのです』

父「高校生にもなって友達ごっこか？」

『ごっこではありません』

父「何度言ったらわかる。愛や友情は一銭にもならん。自分にとって得になる者以外と付き合うことなど時間の無駄だ」

『愛や友情があるから私は皆に影響を与えるような動画を創り投稿できています』

父「まだあんなくだらないこと続けていたのか」

『くだらないって…！』

父「あの話は忘れてないだろうな？」

『…賭けのことですか？忘れませんよ。忘れられません』

父「ならいい。早く寝ろ」

『…集、夕食を部屋に運んでもらってもいい？』

集「…かしこまりました」