Daily youth. 2 (ページ22)

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「おい、俺らのおもちゃなんだわ」

山彰「人の女をオモチャにすんなっつーの。怯えてんだろ」

「はぁん？」

山彰「それにコンビニ前。店員さんめっちゃ見てるし、いつ通報されてもおかしくねーよ？」

「ちっ、、」

男の人たちは足早に車へと乗り込み、うるさい音を立てて、東京の明るい街へ姿を消した。

『っ、こわかっ、たあ、、、』

山彰「ったく、絡まれてるのいると思ったら見覚えある姿で俺のがビビったわ」

震える私をコンビニの影に連れてきて、抱きしめてくれる山彰さん。

いつもいつも救われてばっかりだ。

『っ、ありがとうっ、ございます、』

山彰「、、まじで無事でよかった」

少し腕の力を強めて私を包み込む。

涙がポロポロと止まらない。

怖かった涙と安堵の涙。

山彰「震えとるけぇ、俺ん家泊まれ」

『いいんですか、』

山彰「えーよ」

このコンビニが山彰さんの家の近くだって気づくのには遅すぎた。

こっち来るなら一緒に帰ったのにって言ってくれて、
帰ってる最中に甘い物食べたくなったんです、、って呟いたら、Aらしいわって笑われた。

いつもなら絶対繋がれない右手も今日は山彰さんの真っ白な左手によって包まれている。

今日は後ろからギューしながらトキョ麺見てくださいってお願いしたら、家帰ったら俺しかおらん、守らんくて大丈夫じゃって論破された。

でも、そうやって和ませてくれる山彰さんの優しさに触れて、涙がこぼれないように空を見た。

山彰「はいどーぞ」

『お邪魔します！』

お家に入った瞬間、携帯が震えて確認すると樹さんの文字。

『もしもし』

樹「あれ？山彰さん家？」

山彰「お、いっちゃんさっきぶりー」

テレビ電話だからすぐに分かったみたいで、

なんで山彰さん家いるの？って聞かれたから経緯を話した。

『俺の女に手出すなって言ってくれたんですよっ！キュンキュンしちゃった！』

山彰「震えながら泣いとったくせに」

『んっ！それ内緒のやつです！』

樹「もう、まじで気をつけてよ。今度から一緒に帰ろ」

『樹さん家近くないから大丈夫ですよ！私にはダーリンがいるんで！』

そう言いながら山彰さんの腕に抱きつくと、

山彰「いっちゃんしばらくこいつに1人で夜の東京徘徊させよう」

樹「そうですね」

『ごめんなさいうそです！！』

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