Daily youth. 2

◎たまには ページ17

北ちゃんレコーディング上手くいかなくて落ち込んでるからさ、少しの間息抜きさせてあげてくれないかな？


多分今屋上いるとおもうから。






そんな連絡がRIKUさんから届いた。

自主練でスタジオに籠っていた私も踊りすぎて疲れてたところだし、丁度いいや、とシャワーを浴びて屋上へと向かう。



北人さん、屋上で空見上げてるんだろうな。

何かあれば絶対あそこ行ってるよってRIKUさんが言ってた。







屋上のドアを開けると、眩しいほどの光が私を包んだ。


その奥に、細身のイケメンさんが立ってて、静かに駆け寄った。





『ほーくーとーさんっ』

北人「A！どうしたの？」

『デート行きません？』

北人「ええ、今から？」





Aとデートしたいけど、15時までしかないからなあ〜、なんて渋ってる。

2時間しかない。






『ほら、行きましょ？？』

北人「ふふっ、Aがそんなに誘ってくれるなんて珍しいね」

『今日は北人さんの気分なんです』

北人「可愛い〜！！」





よしじゃあ行こっか、どこ行きたい？って言ってくれる北人さん。

全力で息抜きさせてあげたい。







北人「、、なんでスポッチャ？」

『なんか体動かしたくなっちゃって！』

北人「ゴリゴリに踊ってたって言ってたよね？(笑)」

『球技したくなったんですよっ！』

北人「そんな得意じゃないのに？(笑)」






もー、うるさいなあ、なんて言いながら北人さんを引っ張って中に連れていく。


平日のお昼ということもあって人は全然いない。

貸切、、？





北人「最初何するの〜？」

『ばすけ！！』

北人「お、いいね！」




2人でバスケのコートに向かえば、少し表情に歌のことを忘れたような笑顔が出てきた。


ボールを手にした北人さんはどんどんシュートを打っていく。







『かっこいい、』

北人「ふふっ、惚れた？」

『へへっ、ずっと惚れてますよ？』

北人「そんなの言われたら絶対彼女にするよ？俺」

『私16人の彼女してますよ？』





もう、俺だけの女の子でいいのにって膨れながらスリーポイントを決めちゃうからかっこいい。



私もやりたい！っていえば、1回やってみなってボールを渡されるも、全然的外れ。


ダンス1本でやってきたから球技は無縁で、ハチャメチャな訳では無いけど、まあ一般以下だよね。(笑)

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