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「A、あの人と俺、どっちが好き?」


「は、はあ...?」



何を言ってるんだと思わずは?なんて言ってしまった。



「だってあの人男前だったじゃん」


「いや関係ないでしょ、なんで一々比べるの?」


「いいから答えてよ、あの人の方が好きなの?」


「なんでそう...、...コウくんの方が好きだよ」



呆れて言い返す気にもならず、彼が求めているであろう答えを言ってやった。人の気も知らず嬉しそうに私の上に乗ってキスしてくる彼にいい加減イライラしていたが何も考えずに受け入れた。


スマホのバイブが鳴って、暗い部屋の天井がスマホの画面が着いたことにより照らされた。



「...メールきてんじゃん」



スマホの通知を見たコウくんがそう呟く。
スマホを手に取ると通知には大希さんのおやすみ、というメールが表示されていた。

ロックを解除して返信しようとメールを開くと、コウくんにスマホを取り上げられた。




「えっ、返してよ」


「おやすみとか言う必要ある?」


「...何を思ってるか知らないけど、大希さんはただの仕事の先輩だよ?コウくんだって女性の上司いるでしょ?」


「おやすみなんて連絡しない」


「そうだろうけど...」


「ねえ、もう1回聞くけど俺とこの人どっちが好きなの?」




彼にバレないように小さくため息をついて、コウくんだよ、と返すとスマホを置いて今度は激しめにキスをされた。
しばらくすれば自然と下着の中に手が入ってきて、気づけばそういう流れになっていた。


「(既読無視しちゃってる、一言だけでも返したいなあ)」


こんな時にまで、我ながら最低だなと自分にも呆れた。





*



翌朝。休日なので彼より早く起きて朝ごはんの支度をしようと起き上がると身体にひんやりとした空気が触れる。

自分の体を見ると下着だけしか付けていなくて、ああそういえば、と昨日のことを思い出す。
同じく下着だけの彼を起こさないようにスマホを持ってゆっくり起きて顔を洗うために洗面所に向かった。



「(あ、メール返さないと)」



最後に彼のおやすみ、が表示されているトーク画面におはようございますと返す。ひょっとすると、大希さんはまだ昨日のお仕事の最中だったりするかもしれない。

洗面所の鏡をみると首元に2つほどキスマークがついていることに気がついた。


「うわっ、...マジか...」


どうやっても髪の毛では隠せなくて、大きなため息が出た。

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(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ 応援してます٩(^‿^)۶ (2月5日 2時) (レス) @page12 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なーご | 作成日時:2024年1月30日 4時

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