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「起きてたの?」


「いや、今起きて...すみません」


新井さんが少し笑って声をかけてくれた。
井口さんはびっくりしたあ、と自分の胸をさすっている。

そんな中、大希さんはまだ難しそうな顔をしていた。



「ちょうどAちゃんの話してたわ」


「Aちゃんというか彼氏さんの、ね」


「コウくんの話...?」



大希さんと新井さんにそういわれ思い当たる節を探すが、
逆に節が多すぎてどれか分からないではないか。


「どう言ったお話を?」


「さっきマネージャー宛に連絡きたらしくて。Aちゃん知らないかって」



相変わらずの微笑みで軽くそう言ってくれる新井さんだが、聞いた瞬間にゾッとした。
彼に居場所が見つかるという不安より、いくらなんでも人を巻き込みすぎているという不安。彼らだけじゃなくて、マネージャーさんにまで被害が及んでは合わせる顔もない。

冷や汗をかく私を見てか、井口さんがまあまあ、と少し笑いながら話し始める。


「たまたま最初にマネージャーが連絡繋がったのが遊であいつはそりゃ知らないから、今のところ彼氏さんには知らないって伝わってるみたいだよ」


「...いや、帰った方が良いですよね。帰ります」


「え、いやいや、大丈夫なの?」


「本当にこれ以上迷惑かけちゃ行けない所まできたので、」



確かに、コウくんには仕事終わり彼ら(Kinggnu)の話ばかりしていたから最初に連絡するっていったら彼ら(Kinggnu)のマネージャーになると予想はできたはずだったが、考えが及んでいなさすぎた。


肩から掛けられていた毛布を畳んで、ソファから立ち上がり彼らの前でお辞儀をする。


「大希さんのお家なのにこんなぐっすり寝ちゃってすみません

井口さんと新井さんも、荷物持ってくれたり手当して下さったりお世話になりました

明日の朝、家に戻ります。本当にご迷惑おかけしま_」


「待って」


「...大希さん」



顔をあげれば、大希さんが腕を組んでこちらをじっと見ていた。



「もう大丈夫ですから」



大希さんがはあ、とため息をつく。



「また手あげられた時は絶対逃げて俺に連絡する、

これ守れんなら帰してやってもいい」


「......はい、守れます」




それではまた同じことの繰り返しになる、と言い返そうとしたけど彼の少し怒ったような表情を見て言い返す気にはなれなかった。



「じゃあ、明日送ってくわ。」


「そんな、」


「送ってくわ、な?」


「...ありがとうございます」

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設定タグ:常田大希 , kinggnu , 井口理
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(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ 応援してます٩(^‿^)۶ (2月5日 2時) (レス) @page12 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なーご | 作成日時:2024年1月30日 4時

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