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俺ってこんなに何も言えない人だったかなあ、
なんてことを疑問に思ってみる。
いのちゃんがいる日々は幸せだし
全部が特別なんだ。
俺にとっては、だけどね。
「けい、すきだよ。だいすき、、」
下の名前でよんだら少し照れてくれるかな、
なんて思った。
でもいのちゃんはいったんだ。
「俺もだいすきだよ」
って。
表情だっていつもと変わらない。
ああ、これはもうだめなのかもしれない。
自分でも思うんだ。
別れたほうがいいのかもしれないって。
そのほうがきっと彼にとっては幸せだ。
子供だってほしいっていってたしな。
俺だってもう29歳。
彼はもう30だ。
そろそろ遊びの恋愛はやめてもおかしくないだろう。
「い、のちゃ、ん、?」
ああ、やっぱりな、。
いのちゃんだってきれいな女の人がいいよね。
俺の前には手をつないでホテルに入っていく女の人
そして、
いのちゃんがそこにいた。
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作者名:おむおむ | 作成日時:2020年9月7日 20時