ぴゅあ王子 《 桃 》

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『 取り敢えず、これあげるから男と行ってこいよ。 』

「 ナニコレ。 」






『 おっちゃんとこの餃子の半券。 』

「 なんで男と2人で餃子食べに行くんだよ！！ 」





こいつはエチケットというのを知らないのか。


『 じゃあ、要らない？
ゆいとか有岡とでも行ってきたらいいじゃん。 』






知念くん。
餃子スキ。


「 うおおおお！！！
いる！これ！いる！ 」

『 だから黙れよ。 』






「 お前スキだ！ 」

『 キモイ、吐き気。 』

「 早く部屋に戻れ、この手がお前を殴りたくてウズウズしている。 」









早速ちねんくんにLINEで連絡。



美少女天使Aちゃんねえ!!

ちねんどうしたんですか?




美少女天使Aちゃん今度さ、餃子食べに行かない!?

ちねんいいんですか?




美少女天使Aちゃん行こう、是非、知念くんがいいんだ!

ちねんじゃあ、行きたいです。





可愛らしいスタンプ付きで送られてきた
そのメッセージをスクショして、


よしよしよしよし、
会う口実はできた。

私、よく頑張ったぞ。





これで私の天使を独り占めできる。






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