X m a s の魔法《赤》 (ページ29)

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困るよページ29

「嬉しくてっ、泣いてるのっ……」

ｷﾞｭｯ…

重岡「そんなに喜んでくれると思わんかったわ。」ｸｽｸｽ

「だってっ…ｸﾞｽｯ…」

重岡「もー、泣き虫やなぁ。」ｸｽｸｽ

「ありがとう、大毅っ……」ｷﾞｭｯ

重岡「わっ…うん。」ﾆｺｯ

「……絶対、大事に使うね。」

重岡「おん。」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

そして、Aは、鞄をゴソゴソと探り出した。

「これ…大毅がくれたピアスより、安いけど…私からの、プレゼント……」

重岡「えっ…これってさ……」

「……お揃いのマフラー。それ、開けてみて?」

そう言われ、マフラーを広げると、中にはちょっと高めのワックスがあった。

「大毅、よくワックス使ってるでしょ…?だから…わっ、なにっ?」

ｷﾞｭｯ…

重岡「……ありがとう。ほんっまに嬉しい。」

「そんな…安い物ばっかりでごめんね?」

重岡「ううん。そんな事ないで。」

「大毅……?」

重岡「んっ?」

名前を呼ばれ、Aからちょっとだけ離れる。

「好きだよ。」ﾆｺ

重岡「俺もやで。」ﾆｺｯ

そう言い、どちらからともなく、キスをした。

ｷﾞｭｯ…

重岡「離さんからな……」

「ふふっ。うんっ!」ﾆｺｯ

雪が降るクリスマス、俺とAは2人で抱き合い、笑いあった。