X m a s の魔法《赤》 (ページ28)

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抱きしめたくってページ28

重岡「……A、行こうっ!!」ｸﾞｲｯ

「えっ、大毅!?どこにっ!?」

重岡「ええからっ!!」ﾆｺ

俺は、Aの手を引き、どうしても行きたかった場所へと急いだ。

「ねぇっ、大毅っ…わぁっ!!」ﾄﾞﾝｯ

重岡「あぁ、ごめんごめん。」ｸｽｸｽ

「もうっ、急に止まらないでよ……」

そう言い、肩で息をするAが可愛かった。

重岡「あと1分、待って?」

「う、うん……?」

ｷﾞｭｯ…

俺は、Aの肩を抱き寄せ、1分経つのを待った。

ｺﾞｰﾝ…ｺﾞｰﾝ…

鐘が鳴った瞬間、周りのイルミネーションがキラキラと輝く。

「綺麗……」

重岡「……………………」ﾆｺｯ

Aは、夜景や、夕焼けが好きやから、喜んでくれるかなって思って、どうしても、ここへ連れて来たかった。

重岡「A……?」

「んっ?」

重岡「これ、」

「えっ……」

俺は、昼に買ったピアスを鞄から出し、Aに渡す。

重岡「俺からの、クリスマスプレゼント。」ﾆｺｯ

俺がそう言うと、Aは静かに涙を流した。

「っ……………………」ﾎﾟﾛｯ

重岡「えっ、え、Aっ?どないしたんっ…?」

重岡「ごめん…嫌やった…?」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

「違うっ、違うのっ…嬉しくてっ……」

重岡「えっ……?」

Aは、一生懸命、涙を拭いながら言った。