守りたいもの。season2 (ページ34)

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守りたいもの。79 ページ34

あなたside

のんちゃんの家に着いて
一息つく。

「のんちゃんの家、相変わらず綺麗だね(笑)」

小瀧「そうか？物が少ないからやろ(笑)」

「それもある(笑)」

飲み物を私の目の前に“どうぞ”と置くと
私の隣に腰を下ろした。

「ありがとう」

のんちゃんは私の顔をじっと見つめる。

「…どうかした？」

小瀧「俺、ホンマにAと付き合ってるんやなぁって」

「なに、急に？(笑)」

小瀧「だってさ、初めはこんなんなるって思ってなかったやん？
やから、今めちゃくちゃ幸せやねん」

「のんちゃん…」

小瀧「横におってくれるだけでええ。
笑ってくれてるだけでええって思ってんねん
俺、Aの笑顔見てるだけで幸せやから」

のんちゃんの言葉に胸が締め付けられる。

こんなに想ってくれてるのに
私はしげの事ばかり考えてた。

のんちゃんに想われれば想われるほど
罪悪感と情けなさに押しつぶされそうになる。

私、ホント何してんだろう…。

しげを忘れる為にのんちゃんの事
利用するようなことして
最低じゃん私。

「のんちゃん…っ私」

小瀧「A、俺、ホンマに好きやねんで。
大事に思ってる。」

涙が溢れて止まらない。

小瀧「…泣かんといてや」

そう言うと、のんちゃんは私に優しいキスをした。

「のんちゃん…ありがとう、ごめんね…っ」

のんちゃんは私を引き寄せて
強く抱きしめた。

のんちゃん、ごめんなさい

本当にごめんなさい

私は最低な人間だ。