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「4」 ページ19

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「なんか食べたいもんある?」

『んー、綿あめ!』

「は、あんなん砂糖の塊やんけ」

『もしかして太るって言いたいの?
ねえ、そう言いたいの?』

「そこまで言ってへんやん」





砂糖とは無縁だもんね。
コーヒーだってブラックだもんね。


知ってるんだよ。

先生の中で完全な無糖飲めるの、淳太先生だけなの。
女の先生に、そのことも含めて人気なことも。

全部全部、知ってるのに。





『え、買ってくれるの?』

「あのなあ、奢らせるほどケチやないねん」

『でも、』

「はいどーぞ。
先生ちゃうんやから気兼ねすんな」





渡された綿あめがふわふわと揺れる。


少し千切って、いる?と目の前に持っていけば指ごとパクリと食べるから。

驚いて目を見開くと「ようこんな甘いもん食えるな」なんて馬鹿にする。





『なんでよ、美味しいじゃん』

「味覚が子どもなんちゃう?」

『あ!もう、私それ気にしてるのに!』

「まあでも甘党もかわええけどな」

『っ、せん、淳太くん!!』





ニヤリと笑ってからかう先生に悔しくなって、綿あめを口に突っ込んでやる。

うげ、と甘そうに顔を顰めた淳太くんを見て、してやったりな顔をした。





「明らかに調子乗ってるな」

『乗ってないもん』

「俺が悪い?」

『もう、分かってるなら余計にからかわないで!』





軽くグーパンチしてみると、痛っ、と大袈裟に反応される。

そんな子どもみたいな一面も、思わず笑っちゃうほど好きなんだ。





「綿あめだけでええの?」

『他にも奢ってくれるの?』

「食べたいならな」

『じゃあ一緒に焼きそば食べよ!』





半分になった綿あめを持って、淳太くんを引っ張る。

笑った顔に、ドキリと胸が高鳴った。

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設定タグ:ジャニーズWEST , 夏祭り , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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凜憧(プロフ) - まさなさん» ありがとうございます。私も今は徐々に自分を奮い立たせてなんとか行ってます…笑 少しでもお力になれるよう、これからも執筆を続けて参ります。 (2019年12月7日 1時) (レス) id: f3cbf63448 (このIDを非表示/違反報告)
まさな(プロフ) - 凜憧さん» あれ、読んでくれてるんですか!?嬉しいです!海の滴のあとがきで泣きました。私も数ヵ月前まで保健室登校だったので、凛憧さんの気持ちが分かりました。いつまでも応援してます (2019年12月7日 1時) (レス) id: 709458c7d0 (このIDを非表示/違反報告)
凜憧(プロフ) - まさなさん» なんて嬉しいことを言ってくださるんですか…!大ファンだなんて、もう泣きそうなくらい嬉しい言葉です… チラッと作品の名前を拝見させていただいたのですが、ままがむかえにこなかった。という作品、私読んでおります!!笑 お互い頑張りましょう! (2019年12月7日 0時) (レス) id: f3cbf63448 (このIDを非表示/違反報告)
まさな(プロフ) - 『海の滴《紫》』も読んでるんですよ。『夏恋注意報《赤》』も読んでます。そして他の作品もすべて読んでます。私って凛憧さんの大ファンじゃないですか?(唐突)大好きです!頑張って下さい!応援してます(о´∀`о) (2019年12月6日 22時) (レス) id: 709458c7d0 (このIDを非表示/違反報告)
凜憧(プロフ) - ばと担さん» ありがとうございます!わ、キュンキュンしてもらえてよかったです!嬉しいです、頑張らせていただきます! (2019年7月9日 11時) (レス) id: f3cbf63448 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凜憧 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年5月27日 15時

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