I03.これはほんとの偶然 ページ22
・
教授からテーマを与えられた俺たちは、早速準備に取り掛かる。
俺と大ちゃんとAちゃんとほか二人。
*「二年の葉山結衣です、よろしくお願いします」
*「三年の相葉雅紀です！よろしくね！」
はじめてみる女の子と、時々授業のかぶる相葉くん。
はずれではないかな。
有岡「ねぇどうする？」
伊野尾「とりま図書室でもいってみて本でも探す？」
A「学部の資料倉庫もありますけど、どうしますか？」
葉山「それもありましたね！二つに分かれていきますか？」
「じゃあぐっぱしよ！」
そういった相葉くんの意見にのっかり、５人でぐっぱする。
「ぐっぱーぐっぱーぐーっぱ！」なんて変なリズムに合わせながら。
有岡「あ、え、んんー？」
相葉「あ！有岡くんと葉山さんだね、よろしく！」
A「ええ、私伊野尾先輩ですか？」
こんなの本当に運にかかってるしAちゃんと一緒になんかなれないってわかってた。
適当にぐーでもぱーでも出しとけばいいやって、本当に適当にだした手。
ぎゅっと丸くなっていたのは俺とAちゃんの手だけで。
これはほんとに偶然だって思った。
伊野尾「なに〜？嫌なの？」
A「別にそんなことはないですけど...」
伊野尾「じゃ、決まりだね。ってことで俺ら図書室いってくるから資料室よろしくね〜」
半ば強引にAちゃんと一緒に講義室を出る。
俺の本の少し後ろを歩く彼女の肩をもって、隣を歩かせる。
A「ちょっと、伊野尾先輩、」
伊野尾「へへ、だめ？」
A「だめです！いろんな人に誤解されちゃいますよ」
伊野尾「俺は別に誤解されてもいいんだけどな〜？」
A「冗談はやめてください！」
きーっと白い歯を見せたかと思えばぷいっと目をそらす。
そんなかわいいことどこで覚えたの？って思わずききたくなるほどかわいく見える。
明らかに体にあってないであろう大きなリュック。
だぼだぼの服、スニーカー。
まるで自分の家柄に反抗してるみたい。
A「あ、先輩、図書室はこっちですよ」
伊野尾「ふぇ？そうだっけ」
A「もう、しっかりしてください」
いつの間にかするりと俺の腕から抜けていたAちゃんは
きゅっと俺の服のすそを引っ張って左へ曲がる。
なんか、ほんとにカップルみたいだね、なんて。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 244人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
☆とも☆(プロフ) - 初めまして、こんばんは。読むたびにきゅんきゅんしちゃってもうたまんないです(*´Д｀*)大好きなメンツが揃ったお話なので更新が楽しみです(^^)題名も過去形なのがどういう意味なのか、それも楽しみです(*^^*)次回更新も楽しみにしてます(*≧∀≦*) (2018年4月8日 23時) (
レス) id: 0a1f63184e (このIDを非表示/違反報告)
美香 - 初めまして！続き頑張って下さい！伊野尾ちゃんと光気になるー (2018年3月23日 22時) (レス) id: 56b9cb16b3 (このIDを非表示/違反報告)
真美 - 最高に面白いです!!!ズッコケ3人組が出てくるところもいいですね(笑)これからも頑張ってください!更新めっちゃ楽しみに待ってます! (2018年2月26日 18時) (レス) id: 7d06f3cc7e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：も も ◎ | 作成日時：2018年2月25日 20時
