02.教えなさい ページ20
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馬鹿みたいにうきうきして、何も知らない晴をぎゅっ、と抱きしめた。
ほのかに香る、フローラル系の香水。
あれ、最近薄いな、なんて。
晴「ちょっと」
A「な、なに...」
晴「詳しく聞かせてもらおうじゃないの」
ぐっ、と肩を組まれ、逃げられないまま食堂に引っ張られる私。
刹那、一瞬だけ窓の向こうに見えた伊野尾先輩。
よかった、光先輩じゃなくて。
こんなところ見られたら、嫌だもん。
晴「ねえ」
A「なに？」
晴「あんた好きな人できたでしょ」
A「なんで」
晴「だってすんごいうきうきしてるんだもん、最近ちょっとおしゃれしちゃってさ」
晴の観察眼はほんとにすごいと思ってる。
そんな小さな変化で普通、気づく？
咄嗟に違うよ、っていっても遅かった。
うんうん、と頷く彼女は今度、相手が誰なのかを探り始めた。
晴「んー、それってあたしの知ってる人？知らない人？」
A「だから違うって...」
晴「A？ Aは嘘がつけないんだからごまかしたって無駄だからね？」
A「嘘じゃないよ...」
確かに今私は恋をしてるのかもしれない。
だけど、恋なんてはじめてだから、よくわかんない。
この歳になって初恋？遅いんじゃない？
なんて晴にいったらきっと笑われる。
でも、好きだと思う気持ちに嘘なんかなくて。
これはきっと恋だって確信してる。
晴「別に言いたくなかったらいいんだけどさ、あたしたちってそれくらいの関係だったんだね」
A「ちょ、晴、そんなこといわないでよ」
晴「だったら教えてくれるよね！ んふ、Aが恋するなんて初めてだもんな〜」
A「誰にも言わないでよ？もう...」
耳打ちで、小さな声で、彼の名を口にする。
A「光先輩...」
晴「光？...えっ！？」
A「え、もしかして晴も好きだった？」
晴「ううん、そうじゃなくて、 A、いつのまに仲良くなってんの？」
A「え？別に仲良くは...」
晴「だって‘光先輩’だよ？下の名前で呼ぶなんて仲がよくなきゃ...ね？」
にやにやと目を細め口角を上げる。
うっかり口から出た言葉、晴は絶対に忘れたりなんかしない。
晴「選択科目、同じだといいね」
A「へへ、同じなんだ、」
晴「え、ほんと！？」
自分のことのように喜んでくれる晴は
もう一度、私を抱きしめた。
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☆とも☆(プロフ) - 初めまして、こんばんは。読むたびにきゅんきゅんしちゃってもうたまんないです(*´Д｀*)大好きなメンツが揃ったお話なので更新が楽しみです(^^)題名も過去形なのがどういう意味なのか、それも楽しみです(*^^*)次回更新も楽しみにしてます(*≧∀≦*) (2018年4月8日 23時) (
レス) id: 0a1f63184e (このIDを非表示/違反報告)
美香 - 初めまして！続き頑張って下さい！伊野尾ちゃんと光気になるー (2018年3月23日 22時) (レス) id: 56b9cb16b3 (このIDを非表示/違反報告)
真美 - 最高に面白いです!!!ズッコケ3人組が出てくるところもいいですね(笑)これからも頑張ってください!更新めっちゃ楽しみに待ってます! (2018年2月26日 18時) (レス) id: 7d06f3cc7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：も も ◎ | 作成日時：2018年2月25日 20時
