07.炭酸は苦手 ページ12
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「とりあえず飲み物」と有岡先輩が紙コップにジュースを注いでいく。
ペットボトルの蓋かカシュっと音を鳴らしたけど、もしかして炭酸なのかな。
有岡「Aちゃんはサイダーとコーラどっちがいい？」
A「あ、あの私炭酸飲めなくて」
有岡「え、そうなの？」
A「すいません」
有岡「ううん、謝ることじゃないし、近くにスーパーあるから買いに行こう！」
別にわざわざ買いに行かなくてもいいのにな、とズボンのポケットから鍵を取り出す先輩に罪悪感を抱く。
しゅわしゅわ、と炭酸特有の音が紙コップの中から聞こえる。
飲めない、っていうよりは 飲んだことがないんだよね。
有岡「...ねぇAちゃん」
A「はい、！」
有岡「俺、ウインナーの準備しないといけないから...えっと、んー...光くんと買いにいってもらっていい？」
A「光くん...あ、八乙女先輩。」
有岡「そうそう！ 光くん！Aちゃん炭酸飲めないらしいから一緒に飲み物買ってきて！」
八乙女「え、俺？」
半ば強引に鍵を押し付けられた八乙女先輩。
私が今日、はじめてあった先輩に背中を押されて私の前に来た。
なんでだろう、妙に緊張するというか。
岡本「こんにちは！ 俺、岡本圭人っていいます。よろしくね！」
A「はじめまして、白石Aです、よろしくお願いします」
岡本「今日は楽しもうね！」
A「はい！」
岡本「じゃ、いってらっしゃい！ 炭酸が苦手って知らなくてごめんね、」
A「いえ、」
「それじゃ」とかっこよく伊野尾先輩のもとへ戻っていった岡本先輩。
3人と少し離れた場所で、向かい合う私たち。
気まずい。
私のためにわざわざ車を出してくれる八乙女先輩。
嫌だったかな。
八乙女「い、いこっか」
A「はい、」
微妙な距離を保って駐車場まで歩く私たち。
八乙女先輩といるとなんか緊張する。
有岡先輩といたときは普通にできたのに。
当たり前のように助手席の扉をあけてくれた八乙女先輩。
遠慮しながらも助手席に乗り込む。
運転席に座ってエンジンをかけた先輩。
ちらっと横を見るとハンドルを握った八乙女先輩が見えた。
今、隣にいることに小さな幸せを感じているのは私だけなのかな。
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☆とも☆(プロフ) - 初めまして、こんばんは。読むたびにきゅんきゅんしちゃってもうたまんないです(*´Д｀*)大好きなメンツが揃ったお話なので更新が楽しみです(^^)題名も過去形なのがどういう意味なのか、それも楽しみです(*^^*)次回更新も楽しみにしてます(*≧∀≦*) (2018年4月8日 23時) (
レス) id: 0a1f63184e (このIDを非表示/違反報告)
美香 - 初めまして！続き頑張って下さい！伊野尾ちゃんと光気になるー (2018年3月23日 22時) (レス) id: 56b9cb16b3 (このIDを非表示/違反報告)
真美 - 最高に面白いです!!!ズッコケ3人組が出てくるところもいいですね(笑)これからも頑張ってください!更新めっちゃ楽しみに待ってます! (2018年2月26日 18時) (レス) id: 7d06f3cc7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：も も ◎ | 作成日時：2018年2月25日 20時
