P05.初めて話した日 ページ5
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チャイムが鳴り、キリのいいところで読み終わろうとしていたとき。
何かが俺の頭に当たった。
八乙女「わっ」
A「え？あ、ごめんなさい」
雑誌から目を離し、左を向くと、そこには罰の悪そうな顔をした君がいた。
A「...八乙女、先輩」
八乙女「...こんにちは」
A「こんにちは」
初めて聞いた、君の声。
初めて呼ばれた、名前。
全てに心を奪われた。
A「い、痛く無かったですか？」
八乙女「うん、全然。ていうか俺がいたこと、気づいてなかったでしょ」
A「気づきませんでした...」
八乙女「はは、やっぱり。ずっと夢中に本読んでたもんね」
君が持っていた本、それはどこかでみたことがあった。
そうだ、いのちゃんが「新しいやつげっと〜」って見せびらかしてきたやつだ。
閉じられたその本。次の時間に講義が入ってるのかな、なんて思った俺は
雑誌を閉じて、君の隣を離れる。
八乙女「名前、なんていうの？」
A「...白石Aです」
八乙女「Aちゃん、またね」
初めて呼んだ、君の名前。
初めて振った、手。
初めて鳴った、胸。
こんな感情、人生で体験したことが無かった。
熱でもあるのかと思った。
気を紛らわせるために雑誌を直しに行こうとしたとき、
見覚えのある顔が階段をふさぐ。
有岡「どう？話せたの？」
八乙女「うるせーな、」
伊野尾「耳真っ赤だ、かっこ悪〜」
八乙女「いいから、早く行くぞ！」
そういえばさっき圭人から1コマ早く行くねとメッセージが届いていたけど
まさか3人いるとは思わなかった。
それに、どうして俺がここにいるのがわかったのかも、わからなかった。
岡本「...光くん、おめでとう」
八乙女「なにがだよ！」
ニコニコ笑って肩を組んでくる圭人をやや強引に離す。
けどニコニコした顔は変わらない。
後ろでこそこそと話すいのちゃんと大ちゃんも気になったけど
今の俺の中にはやっぱり、Aちゃんしかいなかった。
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☆とも☆(プロフ) - 初めまして、こんばんは。読むたびにきゅんきゅんしちゃってもうたまんないです(*´Д｀*)大好きなメンツが揃ったお話なので更新が楽しみです(^^)題名も過去形なのがどういう意味なのか、それも楽しみです(*^^*)次回更新も楽しみにしてます(*≧∀≦*) (2018年4月8日 23時) (
レス) id: 0a1f63184e (このIDを非表示/違反報告)
美香 - 初めまして！続き頑張って下さい！伊野尾ちゃんと光気になるー (2018年3月23日 22時) (レス) id: 56b9cb16b3 (このIDを非表示/違反報告)
真美 - 最高に面白いです!!!ズッコケ3人組が出てくるところもいいですね(笑)これからも頑張ってください!更新めっちゃ楽しみに待ってます! (2018年2月26日 18時) (レス) id: 7d06f3cc7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：も も ◎ | 作成日時：2018年2月25日 20時
