P01.貴方をはじめて見た日 ページ1
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春、桜が舞い散る頃。
大学にある図書館の一角。
難しそうな顔をして、本を探す貴方を見つけた。
・
教育学部の3年生、ダンスサークルに所属する貴方。
ぼちぼち噂は聞いていた。
晴『あ、ねぇねぇA』
A「どうしたの？」
晴『あれ、八乙女先輩じゃない？』
A「どれ...」
2年に進級して初めてのレポート作成のために図書館に足を運んだ私と友人の晴。
私は初めて、貴方を見た。
A「わかんないよ、はじめてみるんだもん」
晴『絶対そうだよ！ ね、なにしてるのかなぁ』
A「知らない...」
参考書を両手で大事そうに抱えながら、じっとその八乙女先輩を見つめる晴。
「行くよ」と腕を引いてもなかなか動かない。
そろそろ図書館が混む時間だから早く席を取りたいのに、とぐっと腕を引っ張る。
晴『わっ』
A「早く、席なくなっちゃう」
晴『もー...ほんとAは男に興味ないんだから』
A「晴がすきなだけでしょ、もう」
そんなことを話していると、ふっとこっちを見た彼。
晴が「わ、」と声を漏らす。
晴『こ、こんにちは...』
八乙女「こんにちは」
晴『八乙女先輩ですか？』
八乙女「...そうです」
晴『だ、ダンスがんばってください！』
八乙女「ありがとう。」
私を肘でつつく晴。
ちらっと、一瞬だけその人を見ると、ぱっちりと合った目。
思わず目をそらしてしまう。
A「晴、行くよ」
晴『はぁい』
なんでだろう。
彼を見た瞬間、ふいにもかっこいい、なんて思ってしまった。
きゅん、と胸が踊ったような気がした。
晴『あ、ここあいてる』
A「ほんとだ、ラッキー」
晴『よかったね！ ふふ、八乙女先輩とも話せたし』
A「...八乙女先輩、」
ぽつり、と彼の名前を口にした。
噂は何度か聞いたことがある、けど下の名前なんて知らない。
A「下の名前、なんていうのかな」
晴『え、八乙女先輩？』
A「うん、」
晴『ふふ、八乙女...光。なに、気になったの？』
A「そんなことないけど...」
机の上に鞄を置いて、参考書とパソコンを置く。
ほんとは少しだけ、気になってたのかも。
優しそうに、私を包み込むかのように笑う貴方のことが。
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☆とも☆(プロフ) - 初めまして、こんばんは。読むたびにきゅんきゅんしちゃってもうたまんないです(*´Д｀*)大好きなメンツが揃ったお話なので更新が楽しみです(^^)題名も過去形なのがどういう意味なのか、それも楽しみです(*^^*)次回更新も楽しみにしてます(*≧∀≦*) (2018年4月8日 23時) (
レス) id: 0a1f63184e (このIDを非表示/違反報告)
美香 - 初めまして！続き頑張って下さい！伊野尾ちゃんと光気になるー (2018年3月23日 22時) (レス) id: 56b9cb16b3 (このIDを非表示/違反報告)
真美 - 最高に面白いです!!!ズッコケ3人組が出てくるところもいいですね(笑)これからも頑張ってください!更新めっちゃ楽しみに待ってます! (2018年2月26日 18時) (レス) id: 7d06f3cc7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：も も ◎ | 作成日時：2018年2月25日 20時
