#08 甘い涼介くん ページ8
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おいしいピザとパスタを涼介くんにごちそうになった。
おなかいっぱいにもなったし、いろんなこと話せたし。
「結構な額いってたんじゃない?」
『大丈夫だって〜、薮ちゃん結構適当だからばれないって』
「もしなんかいわれたら」
『言い訳しよっか!』
お店から会社まで、満腹のおなか抱えて歩く私達の足取りは少しだけ重い。
でも、それ以上のものを食べることができたからいいかなって。
どの会社もお昼休みなのか私達の周りにはスーツを着た人だらけ。
道でお弁当を売っていたり、コンビニの前に人が屯していたり。
最近、外回りばっかりでこんな光景を見ていないから久しぶりというか新鮮というか。
私、ちゃんと働いてるんだなってお昼休みに実感しちゃう。
『あ、コンビニでスイーツ買って帰る?』
「いいねー、おやつに食べたい」
『今回はちゃんと俺のおごり』
「ほんとに〜?」
うちの部署の人は、なんでも経費で済まそうとする癖がある。
前に、会計課の人に注意されたことがあったっけ。
でもそんなこと皆すっかり忘れてる。
一人、気にかけてるのは課長の薮くんだけ。
『なにがいい〜?』
「えー、シュークリームとか」
『あ、あるある』
「涼介くんはなに買うの?」
シュークリームから目を外し、涼介くんのほうを向くと手で口を押さえてる。
え、もしかして吐きそう、とかいわないよね?
「涼介くん、」
『やっべぇ』
「なにが?」
『んーん、なんでもない』
適当にシュークリームを二つ、手にとって急いでレジに向かう涼介くん。
でも、お昼時だからレジがこんでてなかなか進まない。
陳列棚を見ると、前に涼介くんと伊野尾くんに食べられたクッキーとアーモンドチョコレートが。
...買ってもらおうかな。
「涼介くんー」
『ん?』
「これ、この前私の分食べたよね、だからお願いします!」
『えー、もうしょうがないなー』
『調子狂う〜』って頭をかきながら、でも私が渡したおやつは手にとって。
先に外に出といてといわれた私は、涼介くんを店内に残してコンビニを出た。
涼介くん、なんか今日は優しいなぁなんて。
気のせいかもしれないけど。
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くれは(プロフ) - きゅんきゅんが止まらないです、、!!更新頑張って下さい (2019年8月17日 3時) (レス) id: 2527cc3178 (このIDを非表示/違反報告)
優奈(プロフ) - 更新頑張って下さい! (2018年3月30日 7時) (レス) id: 3f4b9811b7 (このIDを非表示/違反報告)
も も ◎(プロフ) - 侑李さん» 覚えてる〜!また話そ話そー!! (2017年12月22日 18時) (レス) id: 81bb0c824b (このIDを非表示/違反報告)
も も ◎(プロフ) - るなさん» ありがとうございます!!更新がんばります〜! (2017年12月22日 18時) (レス) id: 81bb0c824b (このIDを非表示/違反報告)
も も ◎(プロフ) - 美々羽さん» 覚えてる覚えてるー!!またTwitterでもよろしく!! (2017年12月22日 18時) (レス) id: 81bb0c824b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:も も ◎ | 作成日時:2017年9月5日 20時