え す お か く ん と 同 居 中 [Daiki.A]

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えすおかくんこと有岡くんが私に歩み寄ってきて、小さい声で





「今日、空いてる？」





と聞いてきた。




な、なんて危険なことをするんだ！！




有岡くん君の立場知ってる？！




そして、私の立場をわかって！！笑




話してるだけでも女子からの目線は冷たい、



前に、有岡くんに猛アピールしてる子がどういう風になっているかを知っている。



それは、まぁ恐ろしかった。





だからこそこそ何かして隠してるだなんて勘づかれたら一生の終わりだ。




有岡くんわかってください。





有岡くんの方を見ると、スマホをとんとんとしていた。


そして次の瞬間通知が入った。



もちろん、有岡くんから。



大貴今日の夜、お前のご飯が食べたい気分。




顔をあげて有岡くんを見ると、目があった。



一瞬ニヤッとしてすぐに席を離れていった。




「…なにそれ、、てかわざわざ危険をおかしてまで言うなって話！LINEあるんだし、これで知らせればいいのに！」



独り言をぶつぶつとお経のように唱える。


それも自分にしか聞こえないくらいの声で。




あはっ、これ第３者から見るとちょーこわいわ。笑




でも、言葉とは裏腹に頬が緩んでいることに気づいた。




自分のほっぺを両手でぺちぺち叩いて仕事に切り替える。




A残念、今日は涼介と外で食べてくるから無理だよ。笑 頑張って自分で作ってみなよ〜、ファイティン!




携帯を閉じて仕事にとりかかる、






大貴は?なに、山田と?二人で?



大貴おい、A答えろよ。



大貴俺、まじでお前のご飯が食べたいんだけど、



大貴あーじゃあ、待ってるから、






通知が来ていることに気づかずに私は仕事に熱中していた。




そして、ついに最後までその通知には気づかなかった。





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