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Aside
牛島「……そうか」
A「!」
牛島「だが、やはりわからない。お前はあの時、なぜ逃げた?」
A「……別に逃げてねぇよ。あいつらが邪魔だって…いらないって言ったんだろ。私はそれに従っただけだ。逃げたワケじゃねぇ」
牛島「……」
A「…もういいだろ。話は終わりだ。解散、じゃーな」
私は若に背を向け、ひらひらと手を振りながら歩き出す。
牛島「…お前の“選択”は間違っている。痩せた土地では立派な実は実らない。烏野に居ても実りはしないぞ」
A「……今、なんつった」
若が言った言葉を聞いた瞬間立ち止まり、ドスの効いた声でそう言った。
A「私の“選択は間違ってる”?……言ってくれんじゃねぇーの。…あ"?」
牛島「…お前が持っている力は
A「……私の選択は何一つ間違っていない。それに、私は自分の選択が間違ってるなんて一度も思ったことは無ぇよ。……確かに若の言う通り、烏野は弱い。それは否定しないよ。実際、青城に負けてるし今の烏野が仮に全国に行ったとしてもボコボコにされるのが目に見えてる。…だからこそ、私の持てる知識・技術・力はあいつらのために使う。そして、烏野を全国の舞台へ連れていく。戦うのはあいつらだから、マネージャーの私なんかができることは…全国までの“道”を造ること。…私の力で、必ず烏野を強くしてみせる。そしてお前をぶっ潰して、
──“私の選択は間違ってなかった”って言わせてやるから…覚悟しとけよ、若利」
牛島「……」
A「……」
お互い譲らないのが気に食わないのか、私達は互いに睨み合う。先に口を開いたのは、若だった。
牛島「……あぁ、楽しみにしている」
そう言うと、若は出口へ向かって歩き出した。その背中を見届けると、この重苦しい空間に私だけが取り残される。
A「…………クソっ…!!」
会いたくなかった。…最悪だ。しかも今日会うなんて。ホントに、最悪の日だ……。
烏野「「「…………」」」
武田「う、烏養君…」
繋心「…………」
澤村「……烏養さんは何か知ってるんですか?」
菅原「Aのこと…」
繋心「……知ってる。けど俺からは何も言えねぇ。あいつが話す気になったら聞いてやれ。そうなるかどうかはお前ら次第だ。……どうしたいのか、考えとけ」
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悠月(プロフ) - すみませんよろしければ、1を読んでみたいのですが、パスワード?って教えて貰えるでしょうか、、 (4月12日 20時) (レス) id: 803f5cdc93 (このIDを非表示/違反報告)
大福モチ(プロフ) - 雪❄さん» コメントありがとうございます!!そう言っていただけて嬉しいです!!頑張りますので、よろしくお願いします!! (5月21日 22時) (レス) @page35 id: 80560d8d1d (このIDを非表示/違反報告)
雪❄ - この作品好みすぎて一気読みしてしまいました。 応援📣しています! (5月21日 20時) (レス) @page32 id: 83a165df4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:大福モチ | 作成日時:2023年5月18日 2時