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Aside
その後は、もう、何も信じられなくなった。人と距離を置いた。そして、それを悟られないように──“笑顔”という仮面をつけたんだ。
兄さん達にも、そのことは隠した……はずだった。
そこに、彰くんが見に来てるとは知らずに…。
大会の日、家に帰ると兄さんに呼び止められた。
千真「A！！」
A「え、何？急に叫んでどうし──」
千真「…腕、貸して」
彰「……」
A「……え、なんで」
千真「…いいから」
A「あ、ちょっ！」
ガシッと腕を掴まれると、ジャージを捲られる。そこには、嫌がらせで受けた痣や傷があった。試合の時は包帯で隠していたのだが、ジャージで隠れると思って外したのだ。それが仇となった。
千真「……なんだよ、これ」
A「バレーで怪我したんだよ」
千真「……じゃあ、これは」
そう言うと、腹の部分を捲られる。包帯がしてあるが多分バレている。ここは腕のより酷い怪我の数と重症度だ。
A「こ、れは…」
千真「……ここはさすがに、バレーじゃこんなに怪我はしねぇよ」
A「……」
千真「……なぁ、何があったんだよ」
A「……」
千真「なんで…何も言わなかったんだ！」
A「……」
千真「なんで相談しなかったんだよ！！」
彰「おい！千真！！」
千真「……なんで、こんなになるまで、相談…してくれなかったんだよ…そんなに、兄ちゃん…頼りないか…？」
A「…そんなことないに決まってんじゃん！！」
千真･彰「「！？」」
A「……心配かけさせたくなかった、だけ。兄さんにはたくさん苦労かけてるし、これ以上大変な思いして欲しくなかった」
千真「……っ、そうか…」
彰「……」
千真「……なぁ、A…バレー、やめるのか？」
A「っ！…なんで」
千真「彰から聞いた。今日の試合、最後の大会だったのに試合を抜けて帰って来たって」
A「……」
彰「ごめん、A…」
A「…………」
千真「…止めはしない」
A「！」
千真「でも、後悔するなら俺は止める。お前にだけは後悔してほしくない」
A「！？」
まっすぐ、私の目を見つめてそう言った兄さん。それからも、兄さんは言葉を続ける。
千真「友達も、仲間も、居るのは当たり前じゃ無いけどさ。これから…お前をちゃんと見てくれる奴が、認めてくれる奴が現れたらさ──」
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悠月(プロフ) - すみませんよろしければ、1を読んでみたいのですが、パスワード？って教えて貰えるでしょうか、、 (4月12日 20時) (
レス) id: 803f5cdc93 (このIDを非表示/違反報告)
大福モチ(プロフ) - 雪❄さん» コメントありがとうございます！！そう言っていただけて嬉しいです！！頑張りますので、よろしくお願いします！！ (5月21日 22時) (レス) @page35 id: 80560d8d1d (このIDを非表示/違反報告)
雪❄ - この作品好みすぎて一気読みしてしまいました。 応援📣しています！ (5月21日 20時) (レス) @page32 id: 83a165df4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大福モチ | 作成日時：2023年5月18日 2時
