検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:10,904 hit

ページ10

Ren side







丸一日1人で過ごして、いよいよ結果が出る日になってしまった。








母さんは忙しいみたいで、今日は1人で結果聞かなあかんって。心細かった。








ノックの音がして、父さんが入ってきた。









父「母さんには伝えておいた、....廉のこと」









「俺の、こと?」









まさか、俺病気?なんて。









頭の中で何かが崩れ去る音がした。









「俺、病気なんやろ。...教えてや、絶対乗り越えたるから」









どんな辛い治療も、どんなに暗い運命でも、受け入れるから。









その先にみんなが、5人がいるから。








だから大丈夫やって思ってた。









俺は、病気を甘くみすぎていた。









父「...すまない、廉。廉は脳腫瘍という病気なんだ。...悪性だった。」









「....嘘、やんな?」









父「廉の病気はかなり進行していて、....手の施しようがないんだ」









手の施しようがない....って、俺、死ぬん?









父「...本当なんだ。半年後の生存確率は50%、一年先は...10%。延命治療をした場合だがな。...延命治療しなければ、あと....5か月なんだ。」









「俺....治療せーへん。....ずっと病院にいるより、好きな人たちと楽しいことしたい。....父さんごめん。退院させて、」









あと5か月ってことは。....もって1月?じゃぁ、卒業できひんってこと?









どうせ死ぬなら、後悔したくないから。









父さんは、いつも我儘言わない廉のお願いだから、って退院させてくれた。









俺が病院から帰ってるとき、ちょうど5人が歩いてた。









今日は玄樹きてるんや、よかった、なんて。









海「....廉大丈夫かな、」









玄「今頃泣いてたらどうしよう....」









勇「大丈夫だろ、廉なら。」









優「きっと何もないよね...」









紫「...本人に聞けばいいんじゃない?ね、後ろ歩いてる廉くん、」









「ぅ、ばれてた?」









「「「「「廉、おかえり!!!!!」」」」」









「っ、ただいま、」









....やっぱり、みんなに病気とか言えん。

続く  (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう

←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.3/10 (27 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
78人がお気に入り
設定タグ:永瀬廉 , 病系
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:実愛 | 作成日時:2020年9月21日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。