やぶひか短編*° Part4

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光side


大「いやぁ……面白かった！まさか最後はああなるとはねぇ…だからレコーディングでお願いしてたのかぁ」

光「大ちゃん！人にぶつかるからこっち来て」

薮「ふふっ……見終わったし、今度はどこ行く？」


大ちゃんを自分たちの方に引き寄せて来た道を戻った

車に戻ってきた薮が運転席に座りながら聞く


大「凄い美味いクレープ屋があるの！」

光「近いの？」

大「うん、えっとねー確かねぇ……あ、ここ！薮ちゃん」


住所を調べて薮に見せると薮はすぐにわかったと返事をしてエンジンを掛けた


光「クレープかぁ……久しぶりに食べるなぁ」

大「そこの苺のが超美味いの！前に山田と行ったことあるんだけどね」

薮「へぇ…いいね、俺も食お〜」


大ちゃんの行った店はほんとに近くて車で10分もかからなかった


大「こんちわー！」

光「だからもうちょっと声抑えろって」

薮「ふふふ、いいじゃん、子供みたいで可愛い」


新しいのがある〜！と目を輝かせてショーケースとにらめっこする大ちゃんはまるで5歳児


薮「決まった？」

光「俺これ」

大「ん〜………もうちょっと待ってね」


即決の俺とは逆に未だににらめっこする大ちゃん


薮「ひかる、席とっといて、ほら」

光「え、買ってくれんの？ありがと！」

薮「ん、ほら行きな」

光「うん」


薮から俺の選んだクレープを受け取って席を取った


大「よし、やっぱこれにする！苺！」

薮「すいませーん」

光「結局それかよ」


結局大ちゃんは美味しいと言っていた苺で落ち着いた


光「薮？食べないの？」

薮「ん？食べる？……ん、あんま」

光「なっ///俺の食うんじゃねーよ！」


俺のクレープを一噛じりすると間接キスじゃん？とにやにやしながら言ってくる


大「見てみて！美味そっ」

光「苺でかっ」

大「でしょ？いただきまーす」


大きな苺がいくつも乗ったクレープを大きな口で食べた


光「あははっ」

大「ん？何？なんかあった？」


その大きな口で全てを包み込もうとしてぐっと顔を近づけたから鼻にクリームがついちゃってる

よく見たら鼻だけじゃなくほっぺや唇にも


光「もうほら、じっとして？」

大「ん〜」


おしぼりで取ってあげると目をぎゅっとつぶって本当に子供みたい


光「取れたよ？」

大「………」


拭いてやると目を開けて俺を見つめたまま動かない

不思議に思って目の前で手を振ってみる

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