大悪魔 ４ ページ6
ま 「あ、あの…？」
『…名前は』
ま 「え？」
『その好きな人の名前は？』
ま 「さ、佐々木真紀…さんです…」
『佐々木真紀…』
私がそう口にすると、本は勝手にその者のページになった。
【佐々木 真紀】
歳：２６
住：____________
職：イラストレーター
恋人：天野秋
『…』
可哀想に。
叶いもしない恋を追っている。
でも…
『いいわ、契約してあげる』
楽しそうね。
ま 「ほ、本当ですか！」
叶いもしない恋を追う人間を見るのは。
『ええ』
これだからやめられない。
ま 「やったぁ！」
【契約】っていうのは…♡
私はこの者の頬に手を添える。
『契りの口づけを…』
ま 「え…」
「ちゅっ」
という音を立て、私はこの者と契約をした。
ま 「い、いいい、今…！」
『なぁに？契約の一種よ？』
ま 「け、契約だったんですか！？」
『ええ、当たり前じゃない』
じゃなきゃ人間にキスなんてしないわ。
…まぁ、この者は別…かもね。
ま 「ほ、ほかになかったんですか！？」
『もう過ぎたことよ、いつまでも引きづらないで』
ま 「す、すいません…」
『で、聞きたいのだけれど』
ま 「はい…？」
『あなた、名前は？』
ま 「あ、ごめんなさい。相川真冬、２６歳です」
『ふぅん、私はメアリー。よろしくね』
ま 「はっ、はいっ！」
______
ま 「あ、あの、メアリーさん」
『なぁに、真冬』
ま 「メアリーさんって外とかって出るんですか？」
『…真冬が出て欲しいなら出るわ』
ま 「じゃあ、メアリーさんの人間の名前決めませんか？」
『人間の名前？』
メアリーじゃダメなの？
ま 「メアリーっていう名前もいいんですけど、なんか、人間の名前
欲しいじゃないですか」
へへっと笑う真冬。
『…真冬が付けたいならつければ？』
ま 「えっ、僕が付けていいんですか！？」
『ええ、だって真冬の提案だもの』
考えるのもめんどくさいし←
ま 「じゃあ…うーん…A…とかどうですか？」
『A…』
A…ね。
『いいんじゃない？じゃあこれからはAって呼んで』
ま 「は、はいっ！じゃあAさん…」
さんはいらないのに。
『A』
ま 「え」
『A！』
ま 「A…？」
『ふふっ、なぁに？』
真冬に呼ばれると嬉しいわ。
ま 「あ、あの！じゃあ僕のこと！真冬じゃなくてまふって呼んでください！」
『…わかったわ。まふ」
ま 「はいっ！」
それから、私たちの生活が始まった___
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織姫 - 三國おと♪さん» おとさん！いっぱい見てくれてありがとうございますー！時間見つけて更新するのでお待ちください！でも頑張ります！ (2018年12月28日 0時) (
レス) id: 4778a94982 (このIDを非表示/違反報告)
三國おと♪ - 大王だって？じゃあお姫様じゃんw頑張ってください！ (2018年12月17日 21時) (レス) id: bd02d20487 (このIDを非表示/違反報告)
織姫 - リノさん» 返信がだいぶ遅れてしまい、申し訳ありませんでした。ありがとうございます！更新できるように頑張ります！ (2018年7月10日 23時) (レス) id: 4778a94982 (このIDを非表示/違反報告)
リノ - 面白かった。続き読みたい。 (2018年6月7日 21時) (レス) id: 09f301a4a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：織姫 | 作成日時：2018年4月6日 9時
