大悪魔 ２４ ページ28
まふまふside
今、僕は、真紀ちゃんとキスしている。
…キス、している。
真 「…真冬くん？どうしたの？」
ま 「え、あ…」
真 「…もしかして、照れてる？w」
ま 「だ、だだって、僕、女の人と…キスするの初めてだもん…」
真 「えぇ！じゃあ、私が初めて…！？」
真紀ちゃんが心底驚いたような顔で言う。
ま 「…う、うん」
真 「そっか！嬉しい…！」
そう言って笑う真紀ちゃん。
僕は、初めて、女の人とキスをした。
「契りの口づけを…」
頭に声が響く。
あれ…、また、あの人…？
…契りの口づけ…？
ま 「初めてじゃ…ないのかな…」
僕は小声で呟く。
真 「ん？どうかしたの？」
ま 「…ううん、何でも」
何なんだろうか、最近こういったことが多い気がする。
９６ 「そらるん、多分まふりんは、記憶を失っている」
そ 「なんで、そんなことに…」
９６ 「多分、契約の代償だよ」
そ 「…じゃあ、あの悪魔との記憶もなくなっているのか…？」
９６ 「おそらくね。わしのことも忘れてるみたいだし…」
９６ 「これは代償。とられたものは悪魔が返さなければ
もう元には戻らない。
ほとんどの人間が、取り戻すなんてことは出来ないんだよ。
特に、記憶なんていう、原型の無いものならなおさらね」
そ 「っ…」
９６ 「あの子が居ないならわしがここに居る必要は無い。契約だって
実際はなにもしてないしね」
ま 「ま、待ってください！」
９６ 「…なに？」
ま 「僕は、なにを忘れているんですか…！？」
９６ 「【人間たる者の代償は悪魔の手の中にあり、すべては我々悪魔の
心次第である】」
ま 「え…？」
９６ 「悪魔界にある言葉だよ。じゃあね」
ま 「人間たる者の代償は悪魔の手の中にあり、すべては我々悪魔の
心次第である…」
この言葉は何の意味があるんだろう。
それに、クロさんが言っていた言葉…。
【記憶を失っている】
僕の記憶が、消えた…？
それも、数日の間の記憶全てが。
…誰かの手によって…？
「ばいばい、まふ…」
…そらるさんなら、何か知っているかもしれない。
ま 「ごめん、用事思い出しちゃった」
真 「そう？じゃあ、また来てね」
ま 「うん、ばいばい」
そう言って真紀ちゃんの家を出る。
僕はそらるさんにメッセージを送った。
まふそらるさん、今から家行っていいですか
すぐに既読がつく。
そらるさんいいよ
まふすぐ行きます
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 127人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
織姫 - 三國おと♪さん» おとさん！いっぱい見てくれてありがとうございますー！時間見つけて更新するのでお待ちください！でも頑張ります！ (2018年12月28日 0時) (
レス) id: 4778a94982 (このIDを非表示/違反報告)
三國おと♪ - 大王だって？じゃあお姫様じゃんw頑張ってください！ (2018年12月17日 21時) (レス) id: bd02d20487 (このIDを非表示/違反報告)
織姫 - リノさん» 返信がだいぶ遅れてしまい、申し訳ありませんでした。ありがとうございます！更新できるように頑張ります！ (2018年7月10日 23時) (レス) id: 4778a94982 (このIDを非表示/違反報告)
リノ - 面白かった。続き読みたい。 (2018年6月7日 21時) (レス) id: 09f301a4a7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：織姫 | 作成日時：2018年4月6日 9時
