無能少女7 ページ8
『できた』
Aの手にはまるで人間そっくりな顔と服に包まれた赤い腕があった。
si「うわっリアル」
『どっちが？』
si「どっちも」
『やったぁ』
Aは剥製作りが得意だ。…剥製なのかは分からないが。
『じゃあ腕は深夜帯にでも庭に投げとくか。一応変装してから』
そういい、カポッと仮面をはめる。
『どう？』
si「似合ってるよ。髪、切ったげようか？」
『ほんと？お願いする。短くし過ぎないでね』
si「…じゃあシャオロンよりか？」
『うん。そうして』
そういい、Aは来ていたカーディガンを握る。本当は大事だったんだろうに。
まあ、あいつらは体験しないと学ばないからな。
si「はい。できた」
『おぉー』
鏡を見て歓声を上げる。さすが俺やわ。
違和感ない。
―――ガラッ
「ペ神？」
si「…！な、何？」
Sha「？誰かおるん？」
si「あぁ。リリィの部隊の子。リリィのとこはヤダって言ってここにいる」
Sha「…」
ズカズカとベットに向かい、カーテンを開ける。
目の前のAは別人かのような見た目でシャオロンを見ている。だけど焦りすぎたのか、白のカーディガンを羽織ったままだ。
Sha「なんでお前が…！」
そう言って服を掴む。
『あ、ちょっ、まっ』
そう言うと仮面がポロッと外れる。
『…やっべ』
si「…ｽｩｩｩ…」
Sha「は？え、な、は？？」
…正直に言うしかないのか。
ちょんちょんとAの肩を叩く。
si「…どすんの」
『…1番バレたくなかったんだけどな。ま、しゃーなしや』
そう言ってAはシャオロンの方を振り向く。
『こんにちは』
Sha「は？…なに？幻覚？」
『ちゃいますけど。今から色々と教えるんでとりあえず座ってもらって』
Sha「あ、はい…」
―――――――――――――――――――――――――――――――――
Aside
『…とまぁこんなもんです』
Sha「え、じゃああれって」
『自作の剥製ですね。ペ神の演技うまかったでしょ』
Sha「えと…その…すまんかった…」
『？』
Sha「勝手に洗脳されて…Aの大事なもんまで奪って」
『あぁ、いいよ。別に。許さないけど』
Sha「え、あ、うん。…でそれ何？」
シャオロンは私の横の血まみれの腕を指さす。
『あぁ、これね？これは私の剥製の腕をもぎ取って動物の血をかけたものだよ。ちゃんと私が着てた服で包んであるからまぁ騙されるだろうね(笑)』
自分でも恐ろしいと感じてしまう見た目だ。騙されないものは居ないだろう。
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春 - ル○ク先輩…この作品にボーテ100点！ (2021年8月24日 16時) (
レス) id: c5f939efea (このIDを非表示/違反報告)
ウルフグリーン(プロフ) - 続編おめでとうございます！(遅い) (2021年8月18日 20時) (レス) id: cfbc218aad (このIDを非表示/違反報告)
ぱずる(プロフ) - 凄く面白くてこれからの展開が今からが楽しみです!!無理せず連載頑張ってください。応援しております。 (2021年8月13日 23時) (レス) id: baac44fdeb (このIDを非表示/違反報告)
ウォルフ(プロフ) - ル○ク……ルー◯………もしや！？ (2021年8月6日 12時) (レス) id: 93e8dce9dd (このIDを非表示/違反報告)
すのう.° - 作者さん神様やん。すき。結婚すr((((((( (2021年8月4日 23時) (レス) id: b05517255d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パウダー(学生さん) | 作成日時：2021年7月24日 23時
