無能少女6 ページ7
中からペ神が降りてきた。
何故か、いつもの顔。
tn「…お前は辛くないんか」
si「…俺は…人の死を散々みてきた。だから今更悲しくはならないよ」
Kn「お前…！」
ぐわっと胸ぐらをつかむ。
si「なに？…Aを殺したのは君たちだろう？Aは何もしていない。リリィの口からでまかせに、君たちが騙されただけだ」
その場にいる全員がは？という顔をする。
かく言う俺も、は？という顔をしている。
si「…もしかして気づいてなかったの？Aはずっと前から言ってたじゃん。やってない、部屋に行ってない。書類で徹夜漬けだって」
si「…ロボロはわかってると思ったんだけどな」
確かに、最初のリリィの報告があってから監視カメラを付けた。
確認すれば良かったのだ。Aが部屋から出ていないということを。
大切なものは失ってから初めて気づくと思い知った。
si「…これは貰っていくよ」
そういい白いカーディガンをAからとる。
Sha「な、どこに持っていくん！！」
si「…Aが、『私が死んだらあの場所に持って行って欲しい』って言ってたから」
そう言ってペ神は雑にカーディガンを折り、医務室に帰って行った。
それと同時に上から丸いものが降ってきた。
それは地面に落ちると広範囲で煙幕を出した。
tn「ゲホっ！なんやこれ！」
目の前を黒い影が素早く動く。それは何かを抱えたあと、直ぐにどこかへ消えてしまった。
tn「ぞ…！ゾム…！」
zm「無理や！これ、俺の苦手なタイプの煙幕や！」
体がビリビリする。つまりは電気系の煙幕か。
こんなものを作れるのなんてAしかいないのに…
暫くして、煙幕が晴れてから、グルさんの元へと向かった。
けれどグルさんの腕の中にはもうAの姿がなかった。
―――――――――――――――――――――――――――
si side
『そっくりじゃね？』
si「姉妹？」
『確かに』
si「それ、手と服だけにして庭に放っておけよ」
『無惨すぎね？』
si「そうでもせんと火葬や葬式やぁってうるさいもん」
『確かに』
Aは今粘土をこねている。Aのお手製の粘土らしい。
リリィの部隊に入っている新兵だが、心身ともに弱りきっていて、鬱状態にある、という設定でここにいる。
今、もし見られてもいいようにと粘土で別の顔を作っているらしい。
『髪型どうしようかな』
si「短くする？」
『…ついでに色も変える』
si「そ」
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春 - ル○ク先輩…この作品にボーテ100点！ (2021年8月24日 16時) (
レス) id: c5f939efea (このIDを非表示/違反報告)
ウルフグリーン(プロフ) - 続編おめでとうございます！(遅い) (2021年8月18日 20時) (レス) id: cfbc218aad (このIDを非表示/違反報告)
ぱずる(プロフ) - 凄く面白くてこれからの展開が今からが楽しみです!!無理せず連載頑張ってください。応援しております。 (2021年8月13日 23時) (レス) id: baac44fdeb (このIDを非表示/違反報告)
ウォルフ(プロフ) - ル○ク……ルー◯………もしや！？ (2021年8月6日 12時) (レス) id: 93e8dce9dd (このIDを非表示/違反報告)
すのう.° - 作者さん神様やん。すき。結婚すr((((((( (2021年8月4日 23時) (レス) id: b05517255d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パウダー(学生さん) | 作成日時：2021年7月24日 23時
