無能少女44 ページ46
『〜〜！…やっぱり無理かな…』
zm「………そっか」
しょぼくれるゾム。見てた悲しくなる。
『あ、い、いつか！いつかは一緒に！ね？』
あせあせと話すとゾムは目を丸くした。
そしてニヒルに笑い、こう言った。
zm「言質…取ったからな…？」
『ﾋｪｪ……』
お前が言うと破壊力えぐい。
『コックさん。ご馳走様』
「お、ありがとう。今日は本人自らなんだな」
『…まぁ…ゾムもいたからね』
「おや、ゾム様。珍しいですね。今日は皆様とご一緒ではなくて？」
zm「せやな。今日はちょっと大変やったからな」
「無理はなさらないよう、気をつけてください」
zm「おん。ありがとな」
『失礼しました』
zm「お前、コック長と仲良いん？」
『んー…仲良いって言うか…たまにこうやってお膳届けてるから、よく話すの』
zm「ふーん…」
なんやねん。あんたから聞いてきたんやろがい。
そう考えていると首にふさふさなものと柔らかい物を感じた。
『ｯｯﾋﾟｯｯ』
zm「wｸｸｯ」
バッと後ろを振り返る。首の一箇所に涼しい風を感じる。…舐められた…？！
zm「お前、気に入ったわ」
『…？？？？』
zm「俺、こっちやから。またな」
そう言って階段を降りていくゾム。
首のそれが酷くもどかしい。拭き取りたい気もするがそうしたら本人が可哀想な…
Sha「お、A。こんなとこおったんか」
『お¨…おしゃおしゃお…』
Sha「え…？なに…？」
『首…ゾムに…ペロって』
Sha「は？どこや？」
『こ…ここ…』
そう伝えると自身の服の袖でゴシゴシと拭き出すシャオロン。ちょっと痛い。
―――――――――ペロっ。
『！！！』
Sha「…上書き。じゃーな」
…は？
おい！こら！どういうことだってばよ！！こいつ！足はえぇ！！
そんなことを言うが追いかける気もない。
仕方ないがそのままにしておこう。後で自室に行って風呂入るし。
『ぺしーん』
si「んおっ、なに？」
『ちょっと自室のお風呂入ってくるー』
si「え？湯船に浸かりたいの？だったら給湯室の横にあるよ」
『は？天才』
見ると給湯室の左手に小さな個室がある。
あそこか。
『借りていい？』
si「お好きにどうぞ」
…覗かないでね？
なんてボケようとしたがやめた。なんか…嫌な予感がする。
誰も来ませんように。予感が当たりませんように。
そう願って私は服と下着を持って個室へと向かった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 552人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
春 - ル○ク先輩…この作品にボーテ100点！ (2021年8月24日 16時) (
レス) id: c5f939efea (このIDを非表示/違反報告)
ウルフグリーン(プロフ) - 続編おめでとうございます！(遅い) (2021年8月18日 20時) (レス) id: cfbc218aad (このIDを非表示/違反報告)
ぱずる(プロフ) - 凄く面白くてこれからの展開が今からが楽しみです!!無理せず連載頑張ってください。応援しております。 (2021年8月13日 23時) (レス) id: baac44fdeb (このIDを非表示/違反報告)
ウォルフ(プロフ) - ル○ク……ルー◯………もしや！？ (2021年8月6日 12時) (レス) id: 93e8dce9dd (このIDを非表示/違反報告)
すのう.° - 作者さん神様やん。すき。結婚すr((((((( (2021年8月4日 23時) (レス) id: b05517255d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：パウダー(学生さん) | 作成日時：2021年7月24日 23時
