無能少女27 ページ28
『あ、…姉が、チノ太郎だよって言って写真も送ってくれていたので…』
そろそろ「姉」というのも無理やりすぎる気がしてきた。癖は治すことは出来ないからなにか別の言い訳を考えないと…
ci「姉？Aの弟なん？」
『ええ…はい。まあ』
Ci「じゃあ17以下ってこと？」
『はい…』
グルさん全然話してないんだな…
ci「…Aは死んだ。墓なら中庭の隅の方にある」
え。そうなん。初めて知った。てか扱い雑じゃね？
ci「腕しか埋まってないけどね」
『…知ってますよ』
ci「死んだこと？」
『はい』
ci「そう…で？なんのよう？」
『はい。チーノ様の命を頂こうかと』
そう言うとバッとこちらを警戒し出すチーノ。
ジョークジョーク。Aジョークよ。
『嘘嘘。騙されやすいね、チーノ。ふふっ、詐欺師なのに騙されてどうすんの』
はい。チノ太郎。そう言って横に置いてある木の実をあげる。チノ太郎は私の事を完全に見透かしているようで嬉しそうに木の実を頬張った。そうなるとひとらんとこの白猫ちゃんとことりちゃんも私だと分かるのかもしれない。
ci「刺客やないねんな？」
『ちゃいますよ。ダンスの練習したくてさ。グルさんに言ったらチーノでいんじゃね？って』
ci「えぇ、俺踊れませんよ…ショッピか大先生に頼んで欲しいんですけど…」
『ええー。大先生だるいー。ショッピ怖いー』
ci「あははははw」
チーノ特有の村人の声ピッチ補正したかのような笑い声が部屋に響く。
懐かしいな。
『まあ。ダンス教えてもらえれば誰でもいんだよ』
ci「…なら俺暇なんで教えますよ」
『最初からそのつもり』
ci「じゃあ明日からでいいですか？正装してきてください。したらホールに14時にいて下さい。17時まで教えますんで」
『分かった。ありがとう。お礼はチノ太郎のご飯でいいね。あとチーノにもなんかやるよ』
ci「…期待しないでおきます」
『じゃあね』
ci「はい」
狐のように目を細めて手を振るチーノ。
その姿がマンちゃんに重なる。
似て非なるものだな…(？)
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春 - ル○ク先輩…この作品にボーテ100点！ (2021年8月24日 16時) (
レス) id: c5f939efea (このIDを非表示/違反報告)
ウルフグリーン(プロフ) - 続編おめでとうございます！(遅い) (2021年8月18日 20時) (レス) id: cfbc218aad (このIDを非表示/違反報告)
ぱずる(プロフ) - 凄く面白くてこれからの展開が今からが楽しみです!!無理せず連載頑張ってください。応援しております。 (2021年8月13日 23時) (レス) id: baac44fdeb (このIDを非表示/違反報告)
ウォルフ(プロフ) - ル○ク……ルー◯………もしや！？ (2021年8月6日 12時) (レス) id: 93e8dce9dd (このIDを非表示/違反報告)
すのう.° - 作者さん神様やん。すき。結婚すr((((((( (2021年8月4日 23時) (レス) id: b05517255d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パウダー(学生さん) | 作成日時：2021年7月24日 23時
