無能少女16 ページ17
くそ…何故だ。なぜ今…よりによってこの男が…
『ごめんなさい。そういうのは受け付けてないの』
できるだけ声を高くして言う。私だとバレないように。
ut「そう言わずに…さぁ」
『まって、シャーラを1人にはしていけないわ』
ut「シャーラ…？」
『ええ。私の古き良き友人よ。そんなことだから、気持ちだけ受け取っておくわ』
ut「あ、待って、お嬢さ『えぃっ』ぅわっ！」
カゴの中に入れて置いた薔薇を思いっきり大先生に投げつける。
バサァー、と薔薇が散らばる。
『じゃあさようなら！メガネ！！』
そう言って風を切るぐらいのスピードで走る。途中、何度かコケた。
Sha「お前大胆やな」
『だって大先生追い返すにはあの方法しか無かったもん』
Sha「メガネて」
『癖よ。癖』
―――――――――――――――――
――――――――――――
―――――――
ut「なんで薔薇……俺薔薇アレルギーなのあいつらしか知らんはずやのに…」
(『じゃあさようなら！メガネ！！』)
ut「なんか…既視感？あんのよな…」
(『じゃあな！メガネ！書類やっとけよ！』)
ut「…A？」
―――――――――――――――――
―――――――――――
―――――
Sha side
夕食どき、大先生が口を開く。
ut「…なぁ。グルちゃん。Aって兄弟…てか姉妹いる？」
gl「兄弟か？…確か弟と兄がいると言っていたな」
ut「そか」
gl「なんかあったのか？」
ut「…今日町でナンパしてたら偉い美人にあってん。…ショートの子とボーイッシュな感じの子。んでボーイッシュの子、俺に薔薇投げつけてきて…俺が薔薇アレルギーなのここにいるやつしか知らんわけやん」
gl「…つまりそいつがAだと言いたいのか？」
ut「確証はないんやけど…去り際にじゃあさようなら、メガネとか言ってたから…めっちゃ既視感あったんよな…(まさかAの生まれ変わりとか？)」
gl「…仮に似ているとしてもAでは無いだろう。いい加減夢は見るんじゃない。追いかけてももう戻って来ないんやから」
少し訛りが混じった。ただゾムの時よりかは明るい。そりゃそうだ。Aが生きているのは俺とグルさんしか知らんのやから。
みんなに言いたい。でも言いたくない。
そんな感情を今日も押し殺して俺は夕食を口に運ぶ。
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春 - ル○ク先輩…この作品にボーテ100点！ (2021年8月24日 16時) (
レス) id: c5f939efea (このIDを非表示/違反報告)
ウルフグリーン(プロフ) - 続編おめでとうございます！(遅い) (2021年8月18日 20時) (レス) id: cfbc218aad (このIDを非表示/違反報告)
ぱずる(プロフ) - 凄く面白くてこれからの展開が今からが楽しみです!!無理せず連載頑張ってください。応援しております。 (2021年8月13日 23時) (レス) id: baac44fdeb (このIDを非表示/違反報告)
ウォルフ(プロフ) - ル○ク……ルー◯………もしや！？ (2021年8月6日 12時) (レス) id: 93e8dce9dd (このIDを非表示/違反報告)
すのう.° - 作者さん神様やん。すき。結婚すr((((((( (2021年8月4日 23時) (レス) id: b05517255d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パウダー(学生さん) | 作成日時：2021年7月24日 23時
