第003話 ページ4
今は神田と一緒にご飯を食べに来ていた。
「まーた蕎麦なんだ」
「悪いかよ」
「別にー」
特に話をする事なく食べ終え。
そういえばここに来る前にアレンが神田に挨拶してたな。
『呪われてる奴と握手するかよ』ってアレンに言ってたっけ。
ありゃ、差別だね。
「これから神田はどうすんの? 自室に行く?」
「あぁ」
「そか。んじゃ、私のお皿片して置いて!」
神田の返事もろくに聞かず私はスタスターと食堂を出て行く。
後ろの方で何か叫んでたけど私は無視を貫き通した。
そして着いたのはヘブラスカがいる部屋の前。
入団するエクソシストはヘブラスカにイノセンスを見てもらうのが規則だから。
「まだかなぁ、まだちゃんと自己紹介してないから早く挨拶したいのになぁ〜、きっとイノセンスの説明が長引いているんだろうなぁ〜、予言はなんなんだろうなぁ〜」
扉の横でただ2人が出てくるのを待っていた。
どのくらい待っていただろう?
多分30分くらいかな。
やっと2人が出て来てくれた。
「これから宜しくね、アレン・ウォーカーくん」
「はい!」
「あーー! やっと出て来たと思ったら何勝手に挨拶してるのさ!!」
「Aちゃん!?」
ビクッとするコムイを無視して、新人エクソシストの前に立つ。
「私はA・エクラン、宜しくね!」
「僕はアレン・ウォーカーです。宜しくA!」
さてさて、アレンを連れてどこ行こうかな
なんて思っているとコムイに呼ばれた。
嫌な予感がする……。
「帰って来て早々で悪いんだけど、任務なんだ。あとで僕の部屋に来てくれるかい?」
「…………わかった」
「ごめんね、待ってるね」
そうしてコムイは消えて行った。
「任務って事は、Aもエクソシストなんですか?」
「そうだよ。アレンは寄生型だよね?
私は装備型のイノセンスなんだ。また今度教えてあげるね」
あーあ、任務かぁ……。
「アレンと話したかったなぁ」
「帰って来たらまたゆっくり話しましょう」
ニコリと笑ってくれるアレンに笑い返しては「そだね」と返事をし、アレンとは談話室前で別れた。
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作者名:メイリュー | 作成日時:2023年7月25日 1時