第002話 ページ3
門番と神田を見てはぁ、とため息を溢す。
「取り敢えず、落ち着こうかバカ…あ、間違えた。神田」
「あ? お前わざと間違えただろ!!」
「もっちろーん」
「イノセンス発動…!」
神田がイノセンスを発動させるのを見て、私はキャー、と言いながら白髪くんの後ろに隠れた。
すると神田は刃先を白髪くんに向ける。
「助けてー」
「えっ、ぼ、僕ですか!?」
「邪魔だ退けもやし!」
初対面でもやし…、なんて思っていると目の前で「もや…!?」と言う言葉が聞こえた。
「アレン・ウォーカーです」
「あぁ? 聞いてねーよ」
と、睨み合う二人を見ていてケンカが勃発しそうだった為、二人の間に入りなだめる。
「私が悪かったよ。とりま、どーすんの? コムイ」
《今兄さんが紹介状を探しているところよ》
「紹介状? アレンって誰の弟子なの?」
リナリーの言葉に、首を傾げながらアレンに問い掛ける。
「クロス師匠です」
「えっ、クロスってあのクロス・マリアン?」
へぇ…、生きてたんだね。ティムを見て何となく察してたけど。
なんて思っているとゴーレムからコムイの声が聞こえた。
【近々、アレンというガキをそっちに送るのでヨロシクな】というクロスからの紹介状が見つかった。ゴミの様な机から探し出したみたいだね。
《ごめんね〜早とちり!
その子はクロス元帥の弟子だった〜ほら謝ってリーバー班長!》
《俺のせいですか!?》
とゴーレム越しから聞こえるコムイの能天気さに腹が立つ。
ニコリと笑えば目の前にあったゴーレムが真っ二つになった。
ま、犯人は私ですがね。
(……ゴーレムが真っ二つになった!?)
「取り敢えず、入ろっか」
《入場を許可します。アレン・ウォーカーくん》
アレンはゴーレムがいきなり割れたことに驚いていたが、それより門を指差しながら入ろうか、と言うと別のゴーレムからコムイが入場許可を出す。
開門んん〜〜〜〜? と門番が言うと門が開いた。
「ほーら、早く六幻しまって中入るよ神田」
「チッ」
門を入ってすぐにリナリーが来た。
私とリナリーはハイタッチをしてすれ違った。
あとはリナの役目だからね。
「神田、ご飯食べに行こうよ」
「……チッ」
なんて会話を神田としながら教団内部へ入って行く。
改めてあとてアレンに挨拶しよ、と思いながらまずは腹ごしらえをしに食堂へ向かう。
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作者名:メイリュー | 作成日時:2023年7月25日 1時