私が悪役令嬢なのは解釈違いなんだけど【ωrωrd】【実/況/者】 (ページ6)

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『…………そんなこともあったなぁ』

引き取られた私は、当時から三年の月日が経っていた。

幼かったからか、家を出るときに記憶を操作されたのか分からないが、生家の名前も弟の顔もよく覚えていない。

ただ、あのペンダントの中には写真が入っているらしい。

ペンダントを開ける方法が分からないから、開けることは出来ないけどね。

ｺﾝｺﾝ

『……はい、どうぞ』

メイド｢お嬢様、お食事の時間です｣

『はい、ありがとう』

さっきのはメイド。

専属ではない、というか専属メイドはいない。

私は元日本人で現代に生きていた。

誰かにお世話されるのは何かむずむずするし、遠慮してしまう。

だから貴族でも珍しくほとんどの事を一人でしている。

ｺﾝｺﾝ

『失礼します』

?? ｢あら、おはよう｣

?? ｢A、おはよう｣

この人達は義母と義父。

義母のアリーゼ。
(以下表記、アリーゼor義母)

義父のマイルズ。
(以下表記、マイルズor義父)

『おはようございます』

アリーゼ｢今日はよく眠れた？｣

『はい、よく眠れました』

アリーゼ｢本当、なら良かったわ｣

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ﾊﾞﾀﾝ

『はぁ……疲れた』

私の事を気にかけてくれる義父と義母だが、私はまだ″他人″としてしか接する事が出来なかった。

『………それよりも私、全然年齢相応じゃないよね』

腰下まで伸びたストレートの綺麗な黒茶色の髪

紫色のジト目

7歳であるにも関わらず、変わらない表情や声色

『表情ねぇ……』

生まれた家でも笑うことはなかった。

『でも笑わないと、不気味だよね』

明日、マイルズさんの知り合いの方が来るらしい。

私と一つ差の子供も一緒に来るとか。

私はその子供と遊んでいたら良いみたい。

あんまり人と関わるの苦手なんだけどなぁ……

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