私が悪役令嬢なのは解釈違いなんだけど【ωrωrd】【実/況/者】 (ページ17)

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『……参ります』

私が刀をコネシマの方へ一振、そして鞘に刀を仕舞う。

すると、青紫色の稲妻がコネシマの周りに落ちた。

kn「な、なんやこれ！？」

『自分の氷で感電させられるのはいかがですか？』

開始時、コネシマは氷をフィールド内に生成した。

その後、私が炎で氷を溶かし、水となった。

そして今、水となった氷がコネシマを水浸しにした後で、私が雷を落とす。

そうすれば、コネシマは感電する。

kn「っ、痛ぇ！！くそっ……！！」

バチバチと感電する体。

体が言うことを聞かないコネシマは武器を落とす。

これは私が始めから練っていた作戦だった。

コネシマと私とでは距離があった。

始めこそ、剣と刀で攻めていたが、魔法勝負となったらすることは一つ。

いかに相手の魔法を利用するか。

コネシマは武器を取ろうとするが、感電した手は震えて言うことを聞かない。

かくいう私も水浸し、そろそろ感電した水が私の方へ流れてくる。

戦闘不能のコネシマ・フント

水浸しになりながらも立って刀を構えるA・エーヴィヒ

勝敗は明らかだった。

教師「コネシマ・フント、戦闘不能。

よって、勝者A・エーヴィヒ！」

観客から大きな歓声が聞こえた。

あーあ、目立っちゃった。

『……これ、死亡フラグ立ちました？』

その言葉に返答してくれる人は、まだ(・・)居ない。