9話 ページ10
sideA
会長様に白華さま、そして紫音のお説教です……
久磨｢いつもいつも、抜け出してさ〜？なに？心配されたいわけ？｣
白華｢いつも言ってますが、夜間の外出、抜け出し等は固く禁じられておりますが。｣
三毛門｢心配して肌が荒れた。｣
あ、紫音は別にお説教してなかった。
A『迎えに来いとか心配しろと言った覚えはございませんが……』
白華｢野垂れ死にたいんですか。｣
兄様と長く居られるのなら…
ズカズカ荒い足取りでやってきたのは
私の母親。
バシンと平手打ちをお見舞して
｢無駄に時間と金かけてんじゃないわ！｣
と言って出て行きます。
良いんです。あの人は常にそう。
愛する息子が居なくて醜い娘が残っただけでも腹立たしいのですから。
久磨｢……大丈夫。俺がずっとそばに居るから…｣
叩かれた頬を愛しそうに撫でて私を静かに抱きしめる。
白華｢あの人、確か接近禁止命令出したはずなんですが…｣
テキパキと私の頬を冷やす白華さま。
三毛門｢ま、学校が一応って事で伝えたんでしょ。｣
私の背中を撫でて落ち着かせる紫音。
至れり尽くせりで申し訳ないです…
浅霧｢おっすー。｣
あ、浅霧さま。
三毛門｢うわ。｣
浅霧｢ミケちゃん、そんな嫌そうな顔しないで。｣
三毛門｢嫌そうな じゃなくて嫌なの。｣
け、喧嘩ですか？
三毛門｢心配しないの。｣
顔を撫でる。
浅霧｢神咲ちゃん〜♪｣
わっ！
白華｢浅霧と花房は厳重注意なんですよ。｣
白華さまに止めて頂きました…
てか、会長様が全然動か……
久磨｢ｽｰ……｣
寝息を立てていらっしゃる……
浅霧｢帰ってきてから今の今までピアノ線みたいに張ってたのかもね。｣
あらら……
何やかんやで学校に復帰しました。
新兎｢あ！神咲先輩〜!!｣
誰でしたっけ…
望月｢新兎…先輩が驚いてる…｣
あ、彼は確か…
白華【寮では隠し通せませんでしたので、1年生は知ってますよ。彼が針宮くん、彼は望月くん。覚えてますか？】
A『望月くん。でしたか？』
望月｢…！そう…です。｣
良かった…
花房｢おかえり。Aちゃん…ってあれ？悠馬も居たの？｣
A『こんにちは、花房さん。貴方と関わりたくないので失礼します。』
背を向けて戻る。
新兎｢花房先輩が嫌いな人って居るんすね…｣
花房｢Aちゃんは特別だからね。前にマイスイートハニーって言ったらスゴい顔で拒絶してきたし。｣
あ、1年生は何用だったんでしょう？
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作者名：ペテン師 | 作成日時：2019年3月11日 1時
