14話 ページ15
sideA
久磨｢終わった〜？｣
A『はいはい。あ、そうそう。貴方達、明日以降、蛇塚さんに会いますか？』
｢はい。明日は稽古なので。｣
なら、良かった。
あ、蛇塚さんというのは養成所の指導員かつ運営者です。
A『おつかい頼めます？』
｢は、はい！もちろん!!｣
やる気に満ち溢れてます…
A『じゃあ、渡したい物持ってくるので。』
あ、会長様が拗ねてる。
ポケットからトランプを取り出して、
A『カード全部トランプタワーにしたりババ抜きして遊んでてください。』
放置。
不満そう。
A『じゃあ、コレ直しててください。』
昔もらったアンクレット。
A『直したら、また付けれるので。』
久磨｢くまりんに任せんさーい!!｣
良かった。元気になられて。
久磨｢♪｣
―数分後―
｢お前、不器用すぎ。｣
｢あー！もう無理ー！｣
ホントにタワー作ってたんですね…
久磨｢直ったー。｣
早いですね…
A『ありがとうございます。』
久磨｢つけてあげる。｣
腰掛けていた椅子を降り、膝まづいて片足を取ってつけて下さらなくても…
久磨｢…｣
脚を見つめられたまま動かない…
A『会長様？』
久磨｢ん〜？まだ話し合い終わんないの？くまりんと遊ぼ〜よ。｣
心配した私が馬鹿でした。
A『もうすぐ終わりますよ。』
彼らに書類をお願いして、見送ります。
A『ふう…週末に会うのに…』
浅霧｢おつ〜。飴いる？｣
さっき頂きましたけど。
久磨｢A、遊ぼ〜！｣
この人は……
A『…』
浅霧｢俺ね〜、神咲ちゃんがジョーカー引き当てたと思うんだよネ。｣
久磨｢そういうのなしなし！引いて良いよーん。｣
ババ抜きしてます。
あら、合わない。
浅霧｢神咲ちゃんって案外表情豊かだよね。｣
A『まるで私が常にポーカーフェイスのような口ぶりですね。』
心外な。
三毛門｢浅霧、早くしてくれる？｣
浅霧｢てか、ミケちゃん。いつの間に…｣
三毛門｢Aに人数合わせで呼ばれたの。その呼び方やめて。｣
白華｢おや、トランプゲームですか。｣
A『次の局は白華さま、柴咲さまも参加されては？』
柴咲｢いいねー。｣
白華｢良いでしょう。｣
という事で、2人追加されました。
久磨｢次はUNOが良いー！｣
わがままですねぇ。
A『仕方ないですねぇ。』
胸ポケットからUNOを取り出す。
浅霧｢神咲ちゃんって用意周到だね。｣
今日たまたまです。
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作者名：ペテン師 | 作成日時：2019年3月11日 1時
