13話 ページ14
sideA
穏やかな昼下がり。
白華さまに
白華｢神咲さん。お客様が来てますよ。｣
と言われ、寮のエントランスに来てみれば…
｢先生!!!!｣
同い年くらいの男性が3人。
私を｢先生｣と呼ぶのは養成所の子か関係者ですから…
A『何用ですか…』
｢すみません…コイツが先生に会うって聞かなくて…｣
3人の中で1番小柄な男性が前のめりで話してきた。
｢先生！聞いてください！また俺の衣装だけ短パンなんですよ！｣
衣装に抗議されても……
A『私は大方の歌のイメージを伝えて、他の作業はデザイナーさんに任せてますが…』
｢なんでいっつも俺だけ短パンなんですか！｣
知りません。
A『でも貴方、お脚は綺麗じゃないですか。』
って言ったら顔を赤らめてますが…
久磨｢おー？誰々〜！？｣
久磨(碌でもない野郎なら許さない。)
なんで白寮に居るんです。
｢えっと！はじめまして！｣
A『音楽界の卵達です。白華さまなら自室に居られますよ。』
久磨｢おー、サンキュー。｣
お礼を言っても私の肩に手を置いたまま彼らをじっと見つめる。
A『会長様。仕事の邪魔です。ご退室をお願い致します。』
久磨｢やーだね！｣
少年のような返答をされました。
けたたましいバイク音が寮前に響く。
と、思ったらすぐに鳴り止みました。
浅霧｢おー、なにこれ〜。修羅場〜？｣
違います。
浅霧(会長サン警戒心剥き出しだし、あのチビちゃんも会長サンのこと睨んでるし。)
A『とりあえず、衣装はデザイナーさんに…連絡先を知りたいのであれば…』
名刺は確か、ケースに……
｢それがもうデザイナーさんに話してて…｣
隣の子が口を開いた。
｢そしたら！どうしても嫌なら先生と相談してって言われたんです！｣
と思ったらすぐに本人が口を開いた。
会長様は私のネックレスで遊んでるし…
A『綺麗なお脚は貴方の魅力の1つだと思うのですが…』
あ、また赤く染まった。
｢せ、先生は……俺の脚…す、好きですか…？｣
？
浅霧(会長サンの顔つきが変わったw)
A『はい。とても綺麗ですし、何より明るく元気なイメージを持っているだけでチームの存在感が1層より…』
急に浅霧さまに棒付きキャンディーを咥えさせられました。
浅霧(神咲ちゃんが他の男褒めれば会長サンと白華サンの機嫌悪くなるし。ミケちゃんの耳に入ったら怖い。)
A『なんですの。』
浅霧｢お仕事おつ〜。｣
何なんですか…
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作者名：ペテン師 | 作成日時：2019年3月11日 1時
