11話 ページ12
sideA
また勝手に掃除とか洗濯されてる…
白華さまかな…
会長様のペアは白華さまの弟君でしたね。
久磨｢マジでゆにゆには天使じゃん？｣
あんなに嬉しそうな会長様は久しく見てないかと。
昔は朝が好きだったのに、
今は憂鬱な気分です。
理由には幾つかありますが…
浅霧もうすぐ白華サンが行く予定〜♪
はぁぁぁ…
学院内に居ると私の生活はほとんどが呪縛されてるかのように操られます。
白華｢おはようございます。｣
A『…ごきげんよう。ちゃんと起きてますから…』
白華｢昨日は顔色が悪いと思ったので栄養を考えたスープを作ってみました。｣
凄いですね。
A『…有難く頂きます。』
まだ、あの譜面が見えない。
それは院内に居ても変わらぬこと。
三毛門｢まだ本調子じゃない？｣
A『いいえ。仕事の事でちょっと…』
A『…なんのマネですか。会長様。』
久磨｢浮かない顔した幼馴染を励まそうと思ってさ〜。｣
現在、会長様に壁ドンされてます。
A『…お気持ちは有難く……』
早めに逃げないと…
久磨｢どうした？｣
心配そうなお顔をされても…
A『少し仕事の事で行き詰まっているだけですので…会長様が』
久磨｢なんで、くまりんって呼んでくれないの？｣
はい？
A『呼び方、呼ばれ方など人の自由じゃないですか。』
久磨｢俺が呼んで欲しいの。｣
ホント、変な所は頑なにというか意地でも曲げませんよね…
A『私は会長様が何と仰っろうとも会長様と呼び続けます。』
久磨｢意地っ張り。｣
A『呼び方に固執している会長様程では。』
浅霧｢幼馴染の喧嘩が始まったね〜。｣
白華｢ヒートアップしたら2人で引き裂きますよ。｣
浅霧｢えー、ヤダ。｣
久磨｢呼んで。｣
A『お断りします。』
久磨｢なんで。｣
理由はありませんが。
A『理由は特にございません。』
久磨｢呼べ。｣
遂に命令になりました。
A『くまりん様。』
ここは私が折れましょう。
A『もう満足しましたか？早く両手をお退きくだs』
久磨｢くまりん。変なの付けないで。｣
ホントにもう…
A『…く…くま……』
なんで私はこんな事に時間を…
久磨｢もういいや。冷めた。｣
急にぱっと手を離す会長様。
A『…失礼します。』
A『全然思い出せない……』
1つ1つ唄を口遊む。
途中で途切れた空白。
A『…次はどうやって抜け出そう…』
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作者名：ペテン師 | 作成日時：2019年3月11日 1時
