DREAM 22 ページ23
特にすることも無く出店の紹介等を聞くだけの開会式は終わりいよいよ文化祭開始だ。
ありがたいことに私とにこは全ておなじシフトにしてもらうことができたので基本行動は共にする。初日は最後のシフトに接客が入っているがそれまでは自由だ。
「うーん、どこに行こうか。まだお腹は空いてないから食べ物系は避けたいよね〜。」
『でもお昼時は混んじゃうだろうし食べ物以外の出し物行って、外の屋台でも行く？』
「そしよ！えーと、あ、お化け屋敷だ〜？」
『ふーん…。』
学生の催しのお化け屋敷だ、たいしたことないに違いない。……と分かっていても、私は大の怖がりである。はたから見たら苦手そうな部類のにこはそうでもなくさぁいこう、と言わんばかりににやにやしながら目を輝かせていた。
にこは私がそんなだと知りながら連れていこうとする。
「ねー行こうよー！！！」
『ひ、ひとりでどうぞ？ほら、待っててあげるから！』
「おーい、何やってるの？」
遠くから聞こえたのは、先程挨拶をしたきんときくんの声だった。横にはにこの委員会仲間、あとから知ったがバンドメンバーでもあるスマイルくんがいる。
「いや、Aがお化け屋敷行きたくないって言い張ってさ〜。」
kn「はは、もしかして怖がり？」
『いや別にそんなじゃ…。』
sm「今の時間なかむが脅かし役のシフトだから俺らも来たんだよね。」
……やっぱりダメだ。なかむくんのことなら知ってる人間、と分かったら知らない人間より本気でおどかしてくるに違いない。しかも朝の感じだと妙に気配消すのが上手い。
適当な理由がないか探してる私の横であ、いいこと思いついたという悪い笑顔を浮かべるのはにこである。
「ふふ、どーせなら私たちと2人ずつでペア組んで入らない？いつもと同じ人じゃ面白みがないでしょ。このあともずっと同じだろうし。」
『ちょ！』
さすがの私でもにこが考えていることは分かる。これは後に適当な理由をつけて「じゃあ私はスマイルくんと組むね〜」なんて言い出すんだ。
kn「面白そう。……あ、スマイルと嶋野さんは同じ委員会だっけ。」
「そだよ、だからAときんときくんね。席隣だし。」
訂正、余計なことを言うのはにこだけじゃなかった。が、基本的にその流れなら私とスマイルくんだがにこに先手を打たれてしまった。
スマイルくんも何も言わない。まあ何か言う性格ではないか。
……腰抜かしたりしたらどうしよう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 379人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みるく(プロフ) - どくみんさん» コメントありがとうございます。長らく更新が疎かになっていて本当にすみません🙇♀️💦誤字も教えて頂きありがとうございます。これからもっと面白い展開に広げていけるように頑張ります✊🔅✨ (1月30日 18時) (
レス) id: 08dfb534a2 (このIDを非表示/違反報告)
どくみん(プロフ) - 更新、心待ちにしてました！きゅんきゅんします。実は「得意」が「特異」と誤字しているところがありましたので、ご確認の程よろしくお願いいたします。 (1月30日 16時) (レス) @page22 id: 580971048a (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - あるふぁさん» コメントありがとうございます。好きと言っていただけて本当に嬉しいです( ; ; )年末年始に多めに更新できるようにしますのでもう少しお待ちください🙇♀️ (12月9日 21時) (レス) id: 08dfb534a2 (このIDを非表示/違反報告)
あるふぁ - このお話、好…(*´ω｀*) 更新待ってます!! (12月7日 19時) (レス) id: 90dd1e6695 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みるく | 作成日時：2023年8月29日 16時
