DREAM 12 ページ13
クラスラインに入った言葉は“急ぎじゃないからゆっくり帰ってきてね”という買い出しに行った私たち宛てのメッセージであった。
通知がなって同時にメッセージが届き2人で顔を見合わせれば、慌てて帰ること無かったね、と少し早歩きだった足を休ませた。
kn「やっぱコンビニかどこかでアイス買う？秋だってのにバカみたいに暑いよね。」
『買っちゃお、ホント暑いもん。』
『生き返る……美味しい…。』
kn「ふは、なんか初めてアイス食べた人みたいな反応じゃん。美味し？」
『ほんとに美味しい。』
適当に選んだアイスもこの世でいちばん美味しく感じるほど今日は暑かった。
ちょうど日陰のある公園が学校近くにあるのでそこに入り2人でアイスを食べる。日陰だからといってそれでも十分に暑いのだからすぐに溶けてしまいそうだ。
ただ雑談しているのに特別感が酷かった。
いくら席が隣とはいえクラスには周りにたくさんの人がいる。2人で喋るなんてのは図書室以来なのだからほぼ初めてに近い。だからだろう。
kn「ん〜Aちゃん恋バナとか嫌い？」
『っあー…。私が話せる内容はないけど聞くだけなら全然好きかなぁ。』
kn「まじ？じゃあ聞いてもらおうかな。」
……今までにないくらいの動揺と頭のぐるぐるを感じる。
別ににこやほかの友達の時はこうならないのに、この間からきんときくんといるといつも変な感じになるのだ。
前に感じた変な感じとは違う。なんか…、
kn「ま〜聞いてもらうって言うかAちゃんがさ、似てるんだよね、好きな人と。特に喋り方がもうめっちゃ似てんだよね。」
『喋り方、』
kn「そう、なんか話も全体的に面白くまとめられてればワードセンスとかも。もう俺はずっとその人のこと好きでよく喋るからさ。Aちゃんの話も面白いよね。」
『……そっかぁ。』
ぐるぐるが酷くなるばかり、どころか気分的に吐きそうになってしまう。
別にきんときくんは“好きな人と似ているから”話しかけてくれてたわけじゃないだろうし、その好きな人のこと大好きそうだし、なんか、
本人から話されると更に気持ちが昂る。そんな気持ちに目を瞑るのにはもう限界を感じた。最近はどこかで蓋をしていたはずだったのに横から溢れてくる。
その時になりゃわかるってマイクの話は本当だったわけだ。
…生まれて初めて人を好きになれたのに、勝ち目がないだなんて、私はどこまでも可哀想な人だなぁ。
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みるく(プロフ) - どくみんさん» コメントありがとうございます。長らく更新が疎かになっていて本当にすみません🙇♀️💦誤字も教えて頂きありがとうございます。これからもっと面白い展開に広げていけるように頑張ります✊🔅✨ (1月30日 18時) (
レス) id: 08dfb534a2 (このIDを非表示/違反報告)
どくみん(プロフ) - 更新、心待ちにしてました！きゅんきゅんします。実は「得意」が「特異」と誤字しているところがありましたので、ご確認の程よろしくお願いいたします。 (1月30日 16時) (レス) @page22 id: 580971048a (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - あるふぁさん» コメントありがとうございます。好きと言っていただけて本当に嬉しいです( ; ; )年末年始に多めに更新できるようにしますのでもう少しお待ちください🙇♀️ (12月9日 21時) (レス) id: 08dfb534a2 (このIDを非表示/違反報告)
あるふぁ - このお話、好…(*´ω｀*) 更新待ってます!! (12月7日 19時) (レス) id: 90dd1e6695 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるく | 作成日時：2023年8月29日 16時
