DREAM 2 ページ2
...これほどまでに私の微妙な身長を恨んだことはない。
にこに言われた通り図書室に来て睡眠に関する本のエリアをやっと探しあてたのに、高校生がそんな本を好んで読む機会は少ないのであろう、本は上の方にしまわれていた。
こういう時に小学生の頃やけに乗りたかった三脚を使うのであろうが、ほんのあと1センチでもあれば届くのにそれを持ってくるのが面倒くさかった。
もうあと少しのところで粘っていると、右横からひょいと手が伸び私が手にしたかった本を軽々と抜かれた。
「これ？取りたかったの。」
『あっ、ありがとう...。』
伸びた長い手の先には、人を深海まで引きずり込むように魅力的な青色の目と泣きぼくろが特徴の同じクラスのきんときくんがいた。
毎日毎日クラスの女子たちに騒がれており私とは無縁の存在。でもこうやってよく知らなくても困ってる人を助けては微笑むのだから、彼自身は無意識であってもときめきがちな女子高生は堕ちやすいだろう。
kn「へぇ〜Aさんなんか夢のこと気にしてるの？」
『気にしてるって言うか、気になるなーってことがあるからね。にこを待ってるついでに読んでようかなって。』
kn「そっか。俺もさ、今日は犬の世話があるとか言って委員会の仕事押し付けてきたバカがいるから仕事してる間に読む本が欲しいんだけど、夢関連いいな。」
俺もそれにしーよう、と、その綺麗な横顔に一瞬釘を刺されたかのように気を引かれた。
よく言う“惚れた”、なんて感覚じゃなくて、なにか見覚えがあるような...。
結局選んだ本に書いてあるのは難しいことばかりでもちろん私のような事例は載っていなかった。
予知夢のことも少しだけ書かれていたが、私のとは違う。
━━━━━━━━━━━━━━━...
あぁ、またこの場所だ。いつ寝落ちたんだろう。
前に見えるのはいつもと同じ景色。またあの人だ。
...そういえば、あなた誰なの？って聞かなきゃ、
『ね、ねぇ...！』
━━━━━━━━━━━━━━━...
「......！...A！」
『っぅわ！な、何！？』
「か、え、る、よ！やっぱAに本は無理だったか〜ちょっとは読んだの？」
『読んだよ。読んだけど該当すること書かれてなかったから途中で飽きて...。』
「そういえばきんときくんも本読んで寝てたわよ。」
『へぇ。』
記憶はないけど寝てたってことだよね。
今までは昼寝とか居眠りとかではそうならなかったのに。
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みるく(プロフ) - どくみんさん» コメントありがとうございます。長らく更新が疎かになっていて本当にすみません🙇♀️💦誤字も教えて頂きありがとうございます。これからもっと面白い展開に広げていけるように頑張ります✊🔅✨ (1月30日 18時) (
レス) id: 08dfb534a2 (このIDを非表示/違反報告)
どくみん(プロフ) - 更新、心待ちにしてました！きゅんきゅんします。実は「得意」が「特異」と誤字しているところがありましたので、ご確認の程よろしくお願いいたします。 (1月30日 16時) (レス) @page22 id: 580971048a (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - あるふぁさん» コメントありがとうございます。好きと言っていただけて本当に嬉しいです( ; ; )年末年始に多めに更新できるようにしますのでもう少しお待ちください🙇♀️ (12月9日 21時) (レス) id: 08dfb534a2 (このIDを非表示/違反報告)
あるふぁ - このお話、好…(*´ω｀*) 更新待ってます!! (12月7日 19時) (レス) id: 90dd1e6695 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるく | 作成日時：2023年8月29日 16時
