DREAM 1 ページ1
眠りに落ちると、いつも見える景色は同じ。
奥の方に誰かが見えて、進めばちゃんとその人に近づく。
毎日その人と会ってるのにも関わらず、私はその人のことが分からない。
顔みてお話してるはずなのに...
目が覚めれば、話した内容以外の記憶はなくなっている毎日だ。
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「予知夢？」
『そう、予知夢。にこは信じる？』
目の前で美味しそうに購買のパンを頬張る私の友達は傍から見ても分かるように考え込んだが最後はどうでも良くなったのかずい、とこちらに顔を近づけてきた。
「信じるって......Aの場合は予知夢どころじゃないでしょうが。そもそも今まで現実が夢と同じシチュエーションになったことなんてないでしょう？」
...確かにそうかもしれない。
毎日同じ夢を見続けて10年が過ぎようとしている。
同じ、と言っても全く同じという訳ではなく。その日その日で話した内容が異なったり、最初は自分と同じくらいの歳だったであろう相手の子はちゃんと成長してたり。
「でも不思議よね〜。Aは毎日その人の顔みたりとか声聞いたりとかしてるはずなのに、その辺の記憶はひとつもないんでしょう？」
『そうなのそうなの〜。容姿とか性別、人柄とかも全部わかんない。でも夢の中だと何故か見覚えあってすぐにその人だってわかるんだよなぁ。』
こんな不可解なことはにこくらいにしか相談できない。親に言っても信用して貰えないだろうしほかの友達に言っても頭おかしいって言われるだろうし。
所詮夢だから今でさえ全部私の高度な妄想なんじゃないかって思う時もあるくらい毎日不思議で仕方ない。
「そういえば図書室に睡眠に関する本何冊かあったんじゃない？」
『おっ、さすが図書委員〜！今日当番？』
「うん。試しに読みにでも来たら？」
『行く行く〜どうせぼっちで帰るの嫌だから待ってるし、本読んでるわ。』
え〜Aが本読みたいって言うなんて〜〜と茶化すにこに被せて鳴る昼休みの終りを告げる音。
次の教科は何？、残念ながら数学だよ、と会話を交しあからさまに残念そうに机の上を片すにこを見ているとこちらの気分まで下がってきた。
先生が何かよく分からない記号のみを黒板にひたすら並べるつまらない授業を受けるくらいなら、いくら苦手でも活字をしていた方が良いのではないかと思い始めた頃には、早く放課後にならないかなと集中力を切らし始めていた。
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みるく(プロフ) - どくみんさん» コメントありがとうございます。長らく更新が疎かになっていて本当にすみません🙇♀️💦誤字も教えて頂きありがとうございます。これからもっと面白い展開に広げていけるように頑張ります✊🔅✨ (1月30日 18時) (
レス) id: 08dfb534a2 (このIDを非表示/違反報告)
どくみん(プロフ) - 更新、心待ちにしてました！きゅんきゅんします。実は「得意」が「特異」と誤字しているところがありましたので、ご確認の程よろしくお願いいたします。 (1月30日 16時) (レス) @page22 id: 580971048a (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - あるふぁさん» コメントありがとうございます。好きと言っていただけて本当に嬉しいです( ; ; )年末年始に多めに更新できるようにしますのでもう少しお待ちください🙇♀️ (12月9日 21時) (レス) id: 08dfb534a2 (このIDを非表示/違反報告)
あるふぁ - このお話、好…(*´ω｀*) 更新待ってます!! (12月7日 19時) (レス) id: 90dd1e6695 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるく | 作成日時：2023年8月29日 16時
