天国 ページ8
バサッバサッ
羽を広げて雲の中に体を隠す。
だが雲の中は安全とは言い切れない
ゴロゴロピカッ
雷が光る
そしてすぐに雨が降ってきた
「ウッゥ」
ロジャーを手の中に隠しスピードを上げる。
ピッピッ
と背中の発信器が赤く点滅していることに気付かずに･･･
ボフッ
雲を抜けると一面真っ青
鼻を動かし匂いを確認してからある場所に向かう。
右右左右
何度も何度も曲がりくねってついた先は
一つポツンと浮かぶ島
この島の名を人は言う天国と
この島はドラゴンにしか見つけられない島
島に近づくと姿が完璧に現れる。
大きな桜がど真ん中にある
その下は霧で隠されて肉眼では分からない。
この島に霧など無いこれは結界だ
スゥ
桜の木に体を擦りつけゆっくりと島に体を下ろしていく
そして鱗が一枚一枚剥がれるように人間に戻った
戻る頃には地面に足がついた。
「ここに来るのは久し振りですねぇ」
周りはお花畑
しかも普通の花じゃない自分から光り発光する花
そして花の向こうにある発光してる木
その根元は水で花が一面に浮いている。
そして水の精霊が上を飛んでいる。
まぁ蝶とよく似てるが触れないのが特徴だ
ここを見れば天国と思うのも仕方ない。
「ロジャー･･さん」
笑顔の顔で死んでるロジャーを見る
そして水に浮いてる花を一枚取るとロジャーの体は地面に沈み次に出てきたのはお花畑の段の上。
「ロジャーさん」
手を握りロジャーに花を添える。
ここはドラゴンの世界の墓場だ
横には私の母が眠っている。
「母さん」
母の頬を撫でて二人に祈りを捧げる
この島にいる限り死体は腐らない
死んだときのまま永久保存される。
「･･･」
お花畑に腰を下ろし一粒涙をこぼす
ポタッ
花に涙がつくと花の色が変わった。
その花びらを撫で足を抱えて蹲る
「どうして僕の周りの人は死んでいくのです？
教えて下さいロジャーさん」
いつもなら帰ってくる言葉
だが今日は何も帰ってこなかった。
顔を膝に埋めて目を瞑る
ピッピッ
背中の発信器にはまだ気付かずにAは心を静めた。
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空白 - ありがとうございます(^_^)/更新サボらずに毎日･･･したいなぁと思います。 (2016年4月26日 18時) (
レス) id: 6c9f0cda77 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - 面白いので続き気になります (2016年4月26日 10時) (レス) id: fe1a6a5591 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空白 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2016年4月25日 20時
