episode12 ページ14
メーア「ビアンカ! フローラ!」
メーアが一声を放ち、二人の女性は驚いたように振り向く。
ビアンカ「メーアさん! と皆?!」
フローラ「どうしてここに…?!」
自分たちも異世界から来たのに、すっかり溶け込んでいる二人にメーア達は逆に驚く。
フローラの天然さは、健在のようだ。
メーア「それはこっちのセリフよ。ところで、大丈夫?!」
ビアンカ「それが…いつの間にか、ここに飛ばされてたみたいなの。飛ばされた場所に見覚えがあったから、進んでみたらフローラさんと娘さんがいて…」
フローラ「ええ。わたくしがお名前を呼んだ途端に地響きが起こってしまって…」
それを聞いた一同は「そんな偶然ってある?」と顔をしかめた。けれども、起こってしまったことは事実。
とにかく今は周りを囲む魔物を倒さなければならない。
見渡すと、だいまじんを中心に、キラーパンサーやきとうしなどの上級魔物がいる。
一筋縄でいくかどうか。
アクト「ここは挟んでくるな。娘さんを守るように囲んで周囲を向く。そして…」
メーア「あぁ、もう! 長いからパス! 要するに、娘さんの体力を温存しつつ、私たちは来る敵を倒すってことでしょ?」
アクト「まぁ…そういうことだ」
アクトの長々とした作戦を、メーアが本質を突きズバッと一言でまとめる。
変わらないやり取りに2人は顔を見合わせて、ふふっと笑った。
ビアンカ「相変わらず仲がいいのね」
フローラ「ええ。羨ましいですわ」
そんな2人をそっちのけでメーアは「さぁ、行くわよー!」と声をあげて魔物討伐に向かう。
それを合図に、2人は表情を引き締め、魔物の群れに飛び込んで行った。
続く (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←episode11
3人がお気に入り
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Dream★World | 作成日時:2018年11月25日 9時