光の一族に魅せられた私【ドラゴンクエストヒーローズ闇竜と世界樹の城】 (ページ11)

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episode９ページ11

目的地、シーラに着きバトシエはゆっくりと落下し、着陸した。

鮮やかな緑が印象的なエルフ達が暮らす小さな村だ。
だが、そこでAの身体に少し異変が表れた。

A「うっ」
メーア「どうしたの？A」
A「頭が少し痛くなっただけ、気にしないで」
ホミロン「そっか〜。無理しないでね」
A「ホミロン、ありがとう」

頭が痛くなった原因はおそらくアレだろう。

そんなことを考えながら、シーラに入った。が……

アクト「ここは、魔物に襲われてないんだな」
アリーナ「そうね。いい事だけど、変だわ」
クリフト「えぇ、姫様のおっしゃる通りです」

やけに静かで、今まで襲ってきた魔物が襲ってこない。
というよりかは、魔物の姿すらないのだ。

シーラの村長の元へ向かう途中。
ホミロンが「もしかして……」と呟いた。そして、一気にスピードをあげた。

メーア「ホミロン?!」
ホミロン「間違いないよ……!!」

メーア達も慌ててホミロンの後を追う。
ある程度姿が見えると、ホミロンは確信するように言った。

ホミロン「ヤンガスー!!」
ヤンガス「アッシになんの用でがす……って、ホミロン?!」

振り向いたヤンガスは驚いてその姿を見た。
光の腕輪を乗せたホイミスライム。紛れもないホミロンの姿にヤンガスは驚愕した。

ヤンガス「やっぱりホミロンでがす！ゼシカ、ホミロンがいるでがす！」
ゼシカ「嘘っ……?! ってことは……」

ヤンガスとゼシカが振り向くと、あの時一緒に戦った仲間達が、ホミロンを追いかけていた。
全員揃ってはいないが。

メーア「ゼシカ！ヤンガス！」
アクト「なるほど、ホミロンがあんなに急いだのはこれの事だったのか」
ディルク「またしても再会じゃ」

ゼシカ。ヤンガス。
二人とも、この世界とは違う世界の住人だ。あの時は、神鳥レティスの頼みで来たのだが……

メーア「でも、どうしてここにいるの？」
ゼシカ「あー……あんな事があったでしょ？だから、その下見というか……調べに来たのよ。でも、見たところ大丈夫そうね」
アクト「いや、大丈夫ではないな」

アクトがここの事情を話すと。

ゼシカ「そんな事が……」
ヤンガス「にしても、不思議でがす。闇竜もヘルムードも倒したでげすよ」

ゼシカは考えるような素振りを見せ、

ゼシカ「私も一緒に行くわ」
ヤンガス「アッシもでがす！それにホミロンと離れるのは寂しいでげす」

そう言うとホミロンの顔がぱぁっと輝いた。

でも、その後……謎の地響きが起こった。