【文豪ストレイドッグス】元史上最悪の殺人鬼は太宰の兄弟

第五十四話 参 ページ8

『……面白い？』

太「うん」

中「スリルが足りねぇ」

くるくると回るメリーゴーランド

白馬に乗る太宰さんは正に王子

僕は黒い馬

中也さんはむすっとした顔で馬車に乗ってる

中也さんって女装したら似合うだろうな

中「おい、今失礼な事考えただろう」

『滅相もありませんよ』

むしろ褒めてます

『休日は人が多いですけどまあまあですね』

太「見給えよ彼処の女性綺麗だねぇ」

中「手前は弟の前でそんな事いうか？」

『兄さん…良かったですね。その女性に携帯で写真撮られてますよ。手でも振っておけば？』

太「あ、中也は撮られちゃ不味いね。変装する？お姫様？似合わないか〜」

中「手前の方が似合うんじゃねぇか？」

『喧嘩両成敗！もう終わるんでジェットコースター行きますよ』

そう言って馬から降りると中也さんが早速並んだ








『あのう…早く乗りましょう？』

中「Aの隣は俺だ！」

太「いいや、兄の私に権利がある」

本当にいい迷惑だ

『二人で座れ！』

と言って結局僕は知らない女性の隣になった

矢っ張り変わって








『さー遊園地の最後といえば』

中「パレード？」

太「観覧車」

『観覧車から見るパレードです』

この遊園地のパレードは中々凄いらしいから楽しみだな

『おー……高い』

太「この高さから落ちたら死ねるかな？」

『下で順番を待っている人の精神も死にます』

中「お、彼処見ろよ、ライトアップしてるぜ」

『あ、本当だ…綺麗』

太「あ、パレードってあれじゃない？」

『あ、梶井さんに写真でも送りましょうか』

太「ん〜じゃあ国木田君に送ろう」

中「……」

太「え、もしかして送る相手いないの？友達いないの？」

中「違ぇよ！おい、太宰、A、こっち向いてピース」

言われた通りピースをする

中也さんが携帯をいじって数秒後メールがなった

中「おー、やっぱそうだよな…あ、そうそうA」

『はい？』

中「芥川が前はすまなかっただって」

『あー、いえ、大丈夫ですよ。あの写真は芥川さんに？』

中「ああ、永久保存しますだとよ」

『そうですか』

と言っているとあっという間に時間が過ぎて乗り物をギリギリ全制覇して遊園地を出た

『今日は急な誘いだったのにありがとうございました。これつまらないものですが…』

中「お、ありがとよ」

『あと梶井さんにこれを渡しておいてもらえますか？』

中「了解。また遊ぼうな」

太「私の目が黒い内はダメだよ」

中「手前の目の色は茶色系だよ」

そう言って中也さんと別れ家に帰った






マイさんリクエストありがとうございました！

第五十五話→←第五十三話 弐

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す