第五十二話 参 ページ5
『先ず……貴方は今回あの小栗虫太郎との事件を題材にしたのでは?』
エ「な、何故それを」
前に調べてたんでとは言えず
『…犯行手口はスコップで顔を潰し龍君と似た体型の組織の仲間。何故それが判るか。これがピンクのゼラニウム。花言葉は“doubt“エドガーさん、普通の人なら日本訳で調べた方が良いですよ。日本語では少し違うので。今回の意味は”疑う“。これは警告です。確かに僕の手口は警告ですので其処は良いですよ』
エ「え、待つのである。今、僕の手口と…」
やってしまった…
『……道化師とは僕の事です。ですが今は殺しをせずに探偵社にいます。誰も騙していませんよ』
エドガーさんが判りやすく警戒している
そうだよね…誰も道化ていると思うんだろうな
誤魔化すように笑い
『僕は確かに変装も得意。それに龍君は痩せてた。それに比べて優は意外に背が高かった。身長的には龍君の方が近い。それは何故?答えは簡単だ。ずっとは側にいないボディーガード、意図も簡単に実行された殺し。ヤクザの若なのに痩せた体。家族の居ない離れ。家族に見放されてたから。それに比べて僕は身なりは普通だが持っているものはブランド物が多かった。彼は僕が羨ましかった。それを利用するのが僕の手口。自分は手を汚さずに殺し合いをさせる。だから本当の犯人はいない。それが答えだ』
エ「どうして他人を殺す?それならもう君も殺されてもおかしくないのである」
『龍はボディーガードに紛れていた。恐らくあの家を出て行こうとしたんだろう。その為には自分という存在を消す。どうしたら消える?死ぬ。同じ様な体型をしたボディーガードを殺し四階の屋根から突き落とし下へ降りる。死体には死斑があったから遅れてやってきたのは準備をしていたから。彼の服がスーツだったのはその為だ。何故僕を殺さずに疑いだけを掛けるのか。例え憎くても…仲の良かったから殺せなかったんだ。でも誰かに罪を被せないと不自然すぎる。だから僕に被せた。僕が通ったタイミングで落とし急いで降りてボディーガードに紛れてスコップをさり気無く僕の横に落とす。ボディーガードは全員手袋をしているから指紋は残らない。ま、僕の指紋も残ってないけど』
そういうとエドガーさんは悲しそうにしたが笑顔になった
エ「流石なのである。吾輩は…君は良い人だと思うから、何も言わないのである」
『エドガーさん…』
エ「その、条件として、また、来て欲しいのである」
そう言われて僕も嬉しかった
『勿論』
そう言った後二人で少しお茶を飲んだ
幻央さんリクエストありがとうございました!
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リュカ(プロフ) - みにゃさん» はい、実際の文豪さんにはいたので今回は取り入れてみました。楽しみにしていてください!! (2019年3月26日 11時) (レス) id: 23cb7545a0 (このIDを非表示/違反報告)
みにゃ(プロフ) - 蘭堂さんに妹がいたんですね!知らなかったです・・・!面白くなりそうで、楽しみです! (2019年3月26日 10時) (レス) id: 8b5acddc11 (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - NO NAMEさん» リクエストありがとうございます!面白い事になりそうですね! (2019年2月11日 18時) (レス) id: 23cb7545a0 (このIDを非表示/違反報告)
NO NAME - 梶井さんと実験して夢主が女子になったまま家に帰って太宰さんが人違いして心底惚れたらをお願いします! (2019年2月11日 18時) (レス) id: 2201290e77 (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - 蒼さん» リクエストありがとうございます!どちらも出来ますよ!楽しみに待っててくださいね (2019年2月7日 7時) (レス) id: 23cb7545a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リュカ | 作成日時:2019年2月6日 16時