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第六十二話 参 ページ16

『それはどう言う意味で?』

織「何が正しいのか、それが誰にも判らん。でも、俺は正しいと思う」

『そうですか……それなら、それで良いですね』

織「お前も同じだ。良かったな」

そう言って頭を撫でられた

触れられてないけど大きくて、優しい感じだった

『あ、此処から出てますね』

織「…こんなにすんなり出られるものだろうか…」

『……もし何かきても、僕が異能で操りますから』

と言っていると

ジャキッと銃の音がした

『矢っ張り……』

異能力__________道化の華

『ハァイ!今回大分こき使われてる道化師デ〜ス』

織「これだけの量…大丈夫か?」

『……モシ、暴走したら、殺してくだサイ。これは嘘じゃありまセン』

そう言って全員を見つめて

『全員回れ〜右してカラノ〜銃を_______』

太「はい……殺しちゃダメ」

太宰さんの手が肩に乗った

『う……っ』

太「大丈夫かい!一人でこんなに…」

『え?僕は一人では……』

そっか、織田作さんを見えてないんだ

太「疲れただろう…何処かで休もう」

そう言って連れてこられたのは路地裏のバー

太「此処でよく三人で飲んだのだよ」

『織田作、太宰さんと……中也さんですか?』

織「いや、安吾だ。知ってるか?」

太「……三人で他愛のない話をしたりしてねぇ」

織「懐かしいな……」

太「あの時は本当に楽しかった」

織「立場を超えていたな」

太「……寂しいものだね。私以外、もう誰もいない」

『……兄さん…』

此処にいるんだよ

織田作さんは此処に

でも触られた感触のない手で口を塞がれた

僕は黙ったまま、お酒を飲んだ

太「どうして織田作が死ななくちゃいけなかったのだろうね」

『……でも、もし織田作さんと兄さんが出会ってなかったらまだ兄さんはポートマフィアで殺しをしてた。そして僕は今も無駄な殺しをして楽しんでたかもしれません。そう考えると、今になる為の歯車が少し狂うだけで何もかも今と違ってたかもしれません。織田作さんの死は無駄ではありません』

そう言うと太宰さんはお酒の一口飲み

太「それもそうだ」

と嬉しそうに言った

織田作さんも嬉しそうに微笑んでいた

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リュカ(プロフ) - みにゃさん» はい、実際の文豪さんにはいたので今回は取り入れてみました。楽しみにしていてください!! (2019年3月26日 11時) (レス) id: 23cb7545a0 (このIDを非表示/違反報告)
みにゃ(プロフ) - 蘭堂さんに妹がいたんですね!知らなかったです・・・!面白くなりそうで、楽しみです! (2019年3月26日 10時) (レス) id: 8b5acddc11 (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - NO NAMEさん» リクエストありがとうございます!面白い事になりそうですね! (2019年2月11日 18時) (レス) id: 23cb7545a0 (このIDを非表示/違反報告)
NO NAME - 梶井さんと実験して夢主が女子になったまま家に帰って太宰さんが人違いして心底惚れたらをお願いします! (2019年2月11日 18時) (レス) id: 2201290e77 (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - 蒼さん» リクエストありがとうございます!どちらも出来ますよ!楽しみに待っててくださいね (2019年2月7日 7時) (レス) id: 23cb7545a0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リュカ | 作成日時:2019年2月6日 16時

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