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第六十一話 弐 ページ15

織「此処だ」

『っ、はあ、早いですよ』

織「すまん」

異能を何回も使ってなんとか付いた所は暗く探すのに一苦労しそうだ

『僕はあっちを探しますんで織田作さんは…』

織「A、残念ながら俺は物がさわれない」

そうだった……

『仕方ないですねぇ…何処に保管すると思いますか?』

僕がそう聞くと織田作さんは左側を指した

織「拷問を受ける奴の所持品はそこに保管していた。そこかもしれないな」

そう言われてそこを探すと

『あ、あった』

織「太宰に電話だ」

そう言われて少々震える手で携帯を起動し電話をかける

太「もしもし」

『あ、兄さん……今僕ポートマフィアに捕まってて…』

太「A!?ポートマフィアに?何処!何してたの!?」

『つ、捕まって勧誘されてました。それで、マフィアの上層部だけが知ってる脱出ルートを教えてください!』

太「判った。でも一応服が変わってるなら着替えて出て来なよ。今から教えるから。でもどうしてそれを?」

そう聞かれ織田作さんに目線をやれば手でバッテンを作られた

『て、天からのお告げです』

太「……そっか」

苦しい言い訳をし自分の所持品を全部取り出し着物と外套を羽織り外套に入っているサングラスを掛ける

『……マフィアっぽく見える?』

織「ああ」

そう言われ外に出る

太宰さんが教えてくれた脱出ルートの近くに知らない金髪の女性が立っていた

樋「貴方は……?」

『お前に関係ない。というか、お前こそ此処で何を』

思い出した、樋口さんだ

樋「私は芥川先輩を探していて…」

『それなら五階にいた。すれ違ったんだろう』

樋「そうですか……ところで…あれ?」

急いで駆け出し秘密の脱出ルートに着き難なく中に入れた

『……織田作さん』

織「なんだ?」

『マフィアの時の兄さんってどんな感じでしたか?』

僕がそう聞く織田作さんは少し黙った後

織「ポートマフィアには太宰の敵の不幸は敵が太宰であることという言葉があったくらいポートマフィアの為に生まれた様な奴だった」

『兄さんが……』

織「でも、本当は何も知らない子供が大人になった様な奴だ。それを考えるとお前もそうだな」

『な、会って数時間ですけど…』

織「不思議と、前から知っている気がする。前にも現世に来た時お前を見たな」

前……と言うことは

織「ポートマフィアの太宰の様だったな。子供が強請るようだったり、恐ろしさもあった。矢張り兄弟だな」

『織田作さんは兄さんが人を救う側になって良かったと思いますか?』

そう聞くと織田作さんは静かに

織「判らない」

と答えた

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リュカ(プロフ) - みにゃさん» はい、実際の文豪さんにはいたので今回は取り入れてみました。楽しみにしていてください!! (2019年3月26日 11時) (レス) id: 23cb7545a0 (このIDを非表示/違反報告)
みにゃ(プロフ) - 蘭堂さんに妹がいたんですね!知らなかったです・・・!面白くなりそうで、楽しみです! (2019年3月26日 10時) (レス) id: 8b5acddc11 (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - NO NAMEさん» リクエストありがとうございます!面白い事になりそうですね! (2019年2月11日 18時) (レス) id: 23cb7545a0 (このIDを非表示/違反報告)
NO NAME - 梶井さんと実験して夢主が女子になったまま家に帰って太宰さんが人違いして心底惚れたらをお願いします! (2019年2月11日 18時) (レス) id: 2201290e77 (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - 蒼さん» リクエストありがとうございます!どちらも出来ますよ!楽しみに待っててくださいね (2019年2月7日 7時) (レス) id: 23cb7545a0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リュカ | 作成日時:2019年2月6日 16時

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