初 日 ３ ページ31
.
『 …ご、めんっ！！ 』
樹「 大丈夫だってば 」
深く深く何度も頭を下げる
その理由は、樹が私の下敷きになった時、変な手の付き方をしてしまって捻挫をしてしまったから、こんな大事なツアーの日にこんなことしてしまうなんて…最低だっ
『 ほんとごめんっ 』
樹「 しつこい 」
『 でもっ 』
樹「 怪我した本人が大丈夫って言ってんだから、大丈夫なの！！
それよりも、お前自分の心配したら？ 」
『 …えっ 』
樹「 一人で悩んで抱え込んでって苦しくなかったわけ、？誰かに相談しようと思わなかったの？…俺らがいるじゃんっ、！勝手に辞めること決めて勝手に発表してそんなに俺らが頼りないかよっ！！！！ 」
廊下に樹の怒鳴り声が響く
樹に怒鳴られることは何度かあったが、あまりにも迫力がありすぎて戸惑ってしまう
樹「 俺らが、俺が、！！壱馬さんがっ、！！…苦しむんだぞ、？
別れたことだけでも苦しむ壱馬さん、お前がいなくなったら壱馬さん、もっと苦しむんだよっ 」
『 …わかって、るっ 』
樹「 じゃあなんでっ、！！ 」
『 なんでって、わからんわっ！！！
壱馬のためやって思っても全然壱馬の為になんかなってない、！
私がいなくなったら壱馬の調子が悪くならんかなとかめっちゃ考えたんやっ、！！ 』
私なりに…
不器用な私が精一杯考えた壱馬への思い
『 壱馬のこと忘れたくても忘れられへんっ、！！
壱馬と最初に付き合ってた頃のように北人を利用したらいけるんちゃうかって思った。壱馬のおかげで北人を忘れさせてくれたからっ、北人ももしかしたら壱馬と同じで、壱馬を忘れさせてくれるって思ってん…っ、！
やのに、壱馬しか思い浮かばんくてっ…北人にも苦しい思いさせてもうたんやっ 』
ぽたぽたと服に私の涙が落ちていく
樹の顔を見ると樹も泣いていて
手首に巻かれている包帯の上に樹の涙が静かに落ちていった…
『 ごめんっ、…頭冷やしてくる 』
樹の横を通り過ぎ、少しひんやりした駐車場に足を進めた
デビューまで3年という道のりを重ねた日々を思い出す
女だからっていう理由でファンからも沢山バッシング受けた、やめようか迷うヒビだらけだった
けど、っ…壱馬がいたから、北人がいたから、私は辞めなかった
『 うっ、うぅっ泣 』
涙なんて止まることは知らない
感情が落ち着くことも知らない
私はひたすら泣いて泣きまくった
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1601人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るる２号(プロフ) - 凄く楽しくニヤニヤしながら読ませていただきました！ぜひ、優馬くんができてからのAnother storyも見てみたいです！！ (2019年12月11日 22時) (
レス) id: b96b11bd27 (このIDを非表示/違反報告)
名無し29355号(プロフ) - 狂愛のやつです！！ (2019年11月19日 14時) (レス) id: 55c49badb4 (このIDを非表示/違反報告)
ダッグ(プロフ) - 名無し29355号さん» パスワードはどのパスワードでしょうか？！ (2019年11月13日 16時) (レス) id: edcee9181b (このIDを非表示/違反報告)
竜推しの夏里 - お疲れ様でした!番外編も、たのしみにしてますっ! (2019年11月13日 0時) (レス) id: bf3238cbd0 (このIDを非表示/違反報告)
名無し29355号(プロフ) - 裏の方も見たいのですが18歳以上の接待できないのでパスワード教えてもらうこと可能でしょうか (2019年11月12日 23時) (レス) id: 55c49badb4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ﾀｶﾉﾘ ﾀﾞｯｸﾞ
x他1人 | 作成日時：2019年9月24日 2時
