秘 密 1 0 ページ48
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俺は、陸さんの胸を借りて泣いたあと
赤い目を擦りながら楽屋の前へと戻った
陸「 大丈夫 」
緊張する俺に、背中をぽんっと叩いてくれる陸さん
俺は陸さんの目を見て強く頷き
楽屋へと入った
北人「 っ 」
楽屋のドアを開けると
壱馬とAが抱きしめあっていた
胸がズキンと痛む
陸「 北人 」
北人「 分かってますよっ... 」
陸「 いけるの? 」
北人「 いけます 」
俺は一呼吸置いて
北人「 ...A 」
と呼んだ
俺の声が聞こえたのか
壱馬の腕の中から顔をのぞかせたAは
俺の顔を見て
『 笑おかえり 』
そう微笑んだ
どんだけ好きにさせるんだよ
...駄目だ。俺にも好きな人がいる
...設定なんだ
北人「 ただいま
...ちょっと外で話さない? 」
『 ...うん 』
壱馬から離れたAは
俺の横を通り過ぎて楽屋を出た
壱馬「 ...泣かすなよ 」
北人「 好きな女を泣かせるわけねえだろ 」
壱馬「 えっ 」
壱馬がなにか言いたげにしてたけど
俺は無視して陸さんに挨拶をして
Aの背中について行った
『 ...ここでいい? 』
北人「 うん、... 」
長い沈黙が流れる
俺が言わないと...
そう決めた時
「『 北人/A 』」
俺とAの声が重なった
『 ...ごめん、北人からでええで 』
北人「 ...わかった 」
ふぅ。と息を吐いて
Aに頭を下げた
北人「 最低なことをしてごめんっ
ちゃんと別れを言えなくてごめん 」
『 ちょっ、北人 』
Aの手によって身体はあげられた
北人「 めっちゃ後悔してる 」
今でも後悔してる
北人「 Aに悪いことしたなって
こんなこと無かったら... 」
俺がいまでもAの隣にいたのかな
『 ?? 』
北人「 ...壱馬が好きなことなんてわかってた
俺のことなんていつか嫌いになると思ってた 」
そんなの思ってない。わかってなんかない。
壱馬のこと好きになって欲しくなかった
俺のことをもっともっと好きになって欲しかった
俺が思ってることと真反対の言葉が出てくる
北人「 ...でもっ
俺は、Aが今までの中で1番最高の彼女だよ 」
『 笑。それは今の彼女さんに失礼なんじゃない??? 』
彼女なんていない。
ずーっとA一途で頑張ってるんだ
どうか、どうか
北人「 ...この先も思わせて 」
そして俺は最後のハグ。と決めて
Aをそっと引き寄せた
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ダッグ(プロフ) - 壱馬LOVEさん» 上手いだなんてありがとうございます(´;ω;`)ファンって言葉まで最高に嬉しすぎます!!ぜひこんな私でよければ繋がりたいです。中傷だいぶと受けた時は辛かったですが今こうして壱馬LOVEさんみたいな方たちに出会えて私は幸せです!ぜひ繋がりましょ! (2019年10月7日 23時) (レス) id: edcee9181b (このIDを非表示/違反報告)
壱馬LOVE - ダッグさん» 私も一応占いツクール作ってるのですがダグさんみたいにこんな上手にかけません。私あなたの作品のファンです。もしSNSで繋がれるなら繋がりたいくらいです。コメントみました。中傷辛いですよね。それを含めて相談も乗りたいです。返信待ってます (2019年10月7日 15時) (レス) id: 94d2f4b1ec (このIDを非表示/違反報告)
ダッグ(プロフ) - うさん» コメントありがとうございます。このお話の中で問題を指摘されて私がなにか書いてるお話がありましたでしょうか??いつ頃から読まれたのでしょうか? (2019年9月13日 16時) (レス) id: edcee9181b (このIDを非表示/違反報告)
ダッグ(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとう!こちらこそ見てくれてありがとう! (2019年9月13日 16時) (レス) id: edcee9181b (このIDを非表示/違反報告)
う - 問題点指摘される文作ってんの自分やん。評価されるってわかってる場所に自分が投稿してんだから間違い指摘されるくらい当然じゃね。言い方とかはそりゃあるだろうけど。 (2019年9月12日 19時) (レス) id: 75e9093654 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タカノリ ダッグ | 作成日時:2019年5月1日 0時